「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」

のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう

 

 

本日は5月25日

理念と経営2026年5月号より
 

東京科学大学
リベラルアーツ研究教育講師
栗山直子(くりやまなおこ)

 

 TODAY'S
 
期待が人を育て、無関心が人をつぶす

同じように採用し、同じように育てたはずなのに、伸びる社員と伸びない社員がいる。心当たりのある経営者も多いのではないだろうか。実はその差を生んでいるのは、 経営者自身の「まなざし」かもしれない。人は期待されると実力以上の力を発揮し、期待されないと本来の力すら出せなくなる。今回は、人材育成に直結する二つの認 知バイアスを紹介しよう。
P74抜粋

ポイント

  • Naoko Kuriyamaは、人材育成において経営者の「まなざし」が社員の成長を大きく左右すると述べている。
  • 「ピグマリオン効果」とは、“期待されることで人の能力が伸びる”現象。
    上司が期待すると、接し方や声かけが変わり、本人の自己効力感が高まる。
  • 逆に「ゴーレム効果」は、“期待されないことで能力が低下する”現象。
    「あいつはダメだ」という空気が続くと、本人はやる気を失い、本来の力も出せなくなる。
  • さらに深刻なのが「学習性無力感」。
    「どうせ何をやっても無駄だ」と感じると、人は挑戦そのものをやめてしまう。
  • 経営者は無意識に「色眼鏡」で人を見ている。
    学歴や第一印象だけで評価する「ハロー効果」、逆に一度の失敗だけで評価を下げる「ホーン効果」がある。
  • 優秀な社員だけを褒め続けると、他の社員がゴーレム効果に陥る危険がある。
  • 「期待している」と言葉で伝えることが重要。
    ただし毎日繰り返すのではなく、人事面談や節目で伝えると効果的。
  • 客観的なデータや事実を基に評価し、「自分の先入観」を定期的に見直す必要がある。

結論

人材育成は、「能力の問題」だけではなく、
経営者や上司が“どう見ているか”によって大きく変わる。

期待は人を育て、
無関心や決めつけは人をつぶす。

自社への活用

  1. “期待を言葉で伝える”文化を作る
    「任せたい」「期待している」を意識的に伝える。
  2. “一度の失敗”で判断しない
    短期的な印象ではなく、長期的な成長や背景を見る。
  3. “目立つ人だけ”に集中しない
    成果を出している人だけでなく、静かに支えている人にも声をかける。