「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」
のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう
本日5月21日
理念と経営2026年5月号より
株式会社yutori
片石貴展(かたいし たかのり)

うたかたの今と熱狂をそれでも生ききる
人気や流行はいずれ移ろいゆく、 うたかたのもの。激しくトレンドが入れ替わるアパレル業界で急成長を遂げている企業が、古着文化への愛着を原点に片石さんが創業したyutoriだ。社員の平均年齢は 25歳、若さ由来の粗削りな初期衝動をビジネスに昇華する異色の組織 ――そこには旗手の価値観が反映されている。
P60抜粋
ポイント
- 流行は“怒り”から生まれる
片石社長は、「流行はメインストリームへの反発から生まれる」と考えている。
古着文化への共感や“ハグレモノ”の感性を起点に、新しいブランドを生み出している。 - 一つの巨大ブランドではなく、多数の小さな熱狂を育てる
「100億円ブランドを1つ」ではなく、「10億円ブランドを10個」というマルチブランド戦略。
流行の変化に柔軟に対応できるポートフォリオ経営を実践している。 - 若者の“熱狂”を否定しない
yutoriは、若者の偏った趣味や初期衝動を否定せず、それをブランドや事業に変換する組織を作った。 - マネジメントではなく“プロデュース”
人材を管理するのではなく、才能を引き出す。
そのため、管理職ではなく「プロデューサー」という考え方を採用している。 - 自由と厳しさを両立している
感性や自由を尊重しながらも、
- ブランド撤退ルール
- 数値基準
- 高い採用基準
など、経営の冷静さも持っている。
- “うたかた”だからこそ全力でやる
流行は消える。熱狂も永遠ではない。
しかし、だから意味がないのではなく、「だからこそ今を燃やし切る」という思想がある。
結論
yutoriの本質は、
「若者の未完成な熱狂を、組織と仕組みで社会現象へ変える力」です。
単なるアパレル企業ではなく、
- 感性
- 衝動
- 怒り
- 競争心
- 承認欲求
といった“人間の熱”を経営に変換している点が強みです。
そして、
「熱狂だけでは続かない」
「管理だけでは新しいものは生まれない」
この両方を理解していることが、急成長の理由だといえます。
自社への活用
- “ハグレモノ”を活かす
メインストリームではない。
だからこそ、熱量を持つ少数派を大切にする。 - 小さな実験を複数走らせる
一つに全賭けせず、 - “管理”ではなく“火をつける”
家族、仲間、職人、若者に対して、
「指示する」よりも、
「挑戦したくなる場」を作る。