「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」
のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう
本日5月20日
理念と経営2026年5月号より
株式会社エリジオン
小寺敏正(こでらとしまさ)

技術者が正当に評価される“理想郷”をつくりたい
社 員の平均年収が二〇〇〇万円超というソフトウエアメーカー・エリジオン(静岡県浜松市)の下には、やりがいと働きやすさを求めて優秀な人材が続々と集まる。「技術者の理想郷」という大志を掲げて組織を牽引してきた小寺会長は、 どうやって社員の努力が報われる会社をつくってきたのか――。
P56抜粋
ポイント
- 技術者が正当に評価される社会を目指した
小寺会長は、東大卒の技術者たちが日本のものづくりを支えているにもかかわらず、金融・商社業界より低く評価されている現実に強い違和感を持った。
その「怒り」が、エリジオン創業の原動力になった。 - 理想郷(エリジオン)を本気で経営に落とし込んだ
「技術者を幸せにする」という理念を、年俸制・高待遇・裁量労働・快適な職場環境など具体的な制度へ反映した。 - 世界から評価されたのは“技術+思いやり”
NASAやボーイングなど世界的企業から支持された理由は、単にソフト性能だけではなく、「徹夜してでも直す」という顧客への姿勢だった。 - 理念は“一度言う”のではなく、“言い続ける”
小寺会長は「エリジオン・ウェイ」を何度も繰り返し伝え続けた。
理念浸透は一回の発信ではなく、継続によって文化になる。 - 利益の先に地域貢献を置いた
児童養護施設支援やひとり親家庭支援など、会社の成功を地域へ還元している。
結論
エリジオンの本質は、
「優秀な人材を搾取せず、誇りを持って働ける理想郷を本気で作ったことにあります。
その結果、
- 世界トップ企業から信頼され、
- 優秀な人材が集まり、
- 高収益と高待遇が両立する会社になった。
つまり、理念は“綺麗事”ではなく、
長期的には競争力そのものになるという事例です。
自社への活用
- “地域の技術者・職人が報われる場”を作る
職人、管理、修繕、観光案内など、地域技術者が「安売りされない仕組み」を意識する。 - 価格競争ではなく“思いやり品質”で差別化する
単に安いではなく、
- 入居者対応
- 外国人支援
- 多言語説明
- 修繕対応
などで「ここは対応が違う」と感じてもらう。
- 理念を毎回同じ言葉で発信する
「東京からうらやましがられる地域にする」というテーマを、SNS・ブログ・会話・企画で繰り返し伝え、文化化する。