「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」
のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう
本日は5月8日
理念と経営2026年5月号より
「特集」
立正大学
経営学部
教授
長瀬勝彦(ながせかつひこ)

直観と分析の両刀使いを目指そう
私たちの判断は、さまざまな認知バイアスにとらわれていることが多い。良い意思決定の第一歩は、そういった認知バイアスを学ぶこと。長年、「意思決定」について研究してきた長瀬教授に、”質の高い“意思決定とは何かを伺った。
P22抜粋
ポイント
1. 経営者の仕事の本質は「意思決定」
- 長瀬勝彦 によれば、経営者の本質的な役割は意思決定にある。
- 欧米では「迅速に意思決定できる経営者を育てる」ことが経営教育の中心。
2. 人間は“合理的”には判断できない
- 人は分析だけでは正しい判断ができない。
- むしろ、
- 第一印象
- 感情
- 雰囲気
- 過去の投資
などに強く影響される。
3. 認知バイアスが経営判断を狂わせる
代表例:
- ハロー効果
「この人は優秀そうだから全部良く見える」 - サンクコスト効果
「ここまで投資したから撤退できない」 - 自己奉仕バイアス
「成功は自分、失敗は環境」
👉 経営者ほど陥りやすい。
4. 「直観」と「分析」は両方必要
- 直観
→ スピード・危機回避・チャンス発見に強い - 分析
→ 長期投資・冷静な判断に強い
👉 重要なのは
どちらか一方ではなく“往復”すること
5. 違和感は重要な経営センサー
- 数字では説明できなくても、
「なんとなく危険」
「なんとなく嫌だ」
という感覚は重要。
👉 経営では
“もやもや”を無視しない
6. 意思決定は「その人の人格」を作る
- 人の本質は能力ではなく「選択」に現れる。
- 意思決定の積み重ねが、その経営者そのものになる。
結論
良い経営とは、
👉 直観と分析を行き来しながら意思決定すること
そして、
👉 認知バイアスを理解し、自分を客観視し続けること
が重要。
最終的には、
👉 「自分自身を成長させる選択」を積み重ねる経営者が強い。
自社への活用
① 「違和感メモ」を経営判断に活用する
直観力が強いタイプ
- この業者は何か違う
- この土地は危険な気がする
- この事業は伸びそう
感覚だけで流さず
メモ+後から分析
する仕組み
② 「撤退基準」を先に決める
サンクコスト効果に注意。
「○ヶ月で反応が無ければ縮小」
を先に決めておく。
③ 「直観→分析→再直観」の流れを作る
直感だけではダメ
- 数字確認
- 市場確認
- 他地域比較
を挟むことで精度が上がる。
完全に感覚だけでも、数字だけでもなく
両刀使い経営を意識する。