「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」
のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう
本日は4月2日
理念と経営2026年4月号より
テラドローン株式会社
代表取締役
徳重 徹(とくしげとおる)

徹底的に調べ、「顧客価値」があると判断したら、すぐに出る
【ポイント】
ポイント
1. 大きな事業には「技術転換」と「インフラ化」の兆しがある
徳重氏は、ビッグビジネスの条件を二つ挙げています。
- 既存テクノロジーが大きく変わること
- それが将来のインフラになる可能性があること
ドローンは、測量、点検、農業、物流、警備など多用途に広がるため、単なる製品ではなく社会基盤になる可能性があると見たわけです。
2. 最重要なのは「顧客価値」が本当にあるか
徳重氏が最も重視しているのはPMFの中でも特に
顧客が本当に喜んでお金を払う価値があるか
という一点です。
EV事業での失敗から学んだのは、
「未来に来そう」だけでは足りない、ということでした。
- 技術が優れていても
- 理屈上は正しくても
今この時点で顧客価値が弱ければ、事業は立ち上がらない。
3. 調査は長く考えるより、短く深くやる
徳重氏は、気になる分野があれば
- 入門書・専門書を読む
- 専門家に会う
- 現場に行く
- 自分の目で見る
これを1週間ほどで徹底的にやると言っています。
ここが重要です。
長期の会議や机上計画ではなく、短期集中で一次情報を取りに行く。
これは量子思考で言えば、可能性を抱えたまま止まるのではなく、早く観測して次に進む姿勢です。
4. 60点でも、顧客価値が見えたら即決する
徳重氏は「60点主義で即決せよ」という土光敏夫氏の言葉を重視しています。
完璧を待つと遅い。
35%程度の手応えでも、潮目が見えたら入る。
その結果、EV充電事業でも大手に育てた。
つまり、
勝つ企業は、完璧になってから動くのではなく、成長の潮目に先に乗る。
5. 日本企業の強みはまだ信頼にあるが、その猶予は長くない
日本の技術や品質はまだ世界で信頼されている。
しかし、その信頼は永遠ではない。
徳重氏は「まだ日本製品を愛している」という言葉に危機感を見ています。
つまり、
日本ブランドの信用が残っている今が、世界に出るラストチャンスに近い
ということです。
結論
この文章の核心は、
事業機会は、技術の新しさそのものではなく、“顧客価値があり、将来インフラ化するか”を見抜き、素早く入れるかどうかで決まる
という点です。
そして成功の条件は、
- 徹底的に調べる
- 顧客価値を見極める
- 完璧を待たずに動く
- 早く世界に出る
ことです。
つまり、
深く調べて、早く決める。
これが徳重氏の経営の本質です。
自社への活用(3つ)
1. 新規事業は「面白そう」ではなく「顧客価値」で選ぶ
自分が面白いかではなく、顧客が本当にお金を払う価値があるか
で優先順位をつけること。
「誰のどの困りごとを解くか」が明確なものから進める。
2. 1週間の短期集中リサーチ方式を導入する
新しい案は1週間で徹底調査する
というルールを持つ。
長く悩むより、短く深く調べて、進むか止めるかを決める。
3. 地域事業でも「早く小さく出る」
計画を磨き込みすぎるより、
小さく先に出して反応を見る
ことが必要。
完璧版を待つのではなく、60点で出して市場に聞く。
これが結果的に、地域での実装速度を上げる。