「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」

のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう

 

 

本日は1月22日

理念と経営2026年1月号より
アトツギ奮闘記

大門屋

代表取締役

中田千尋(なかたちひろ)

 TODAY'S
 
伝統を守るためにお客様に寄り添う

赤いだるまは年末年始の風物詩。そこに新風を吹き込む女性がいる。 二〇二三(令和5)年、三三歳で老舗だるま工房の五代目に就任した中田千尋さんだ。
P74抜粋

 

ポイント(何が重要か)

1. 伝統を守る原動力は「お客様への100%の寄り添い」

  • 群馬県最大級のだるま工房 大門屋物産株式会社

  • 五代目として33歳で就任した 中田千尋 さんの信念は
    「お客様に寄り添うことが、結果的に伝統を守る」

  • 伝統=変えないこと、ではなく
    伝統=続けるために変わる勇気


2. 「継ぐ覚悟」は、外から見た経験から生まれた

  • 子ども時代から商売の現場に触れつつも、
    一度は外の世界(客室乗務員志望)を目指した

  • 卒論で「高崎だるまの変遷」を調べたことが
    大門屋の“未来の可能性”への気づきにつながった

  • 伝統を継ぐ判断は、
    感情ではなく、構造理解から生まれている


3. 伝統産業における「親子承継」のリアル

  • 父(四代目)からは
    「だるまに触るな」と3年間突き放される

  • 技術は簡単に継げない
    → だからこそPR・発信・顧客対応で自分の役割を見出す

  • 承継とは「居場所を作ること」でもある


4. 危機の中で問われた「誰のための商売か」

  • コロナ禍で売上ゼロ、経営は極限状態

  • 父は仕入れ先を守るため、あえて仕入れを増やす決断

  • その中で登場した「アマビエだるま」

    • 老舗としての矜持 vs お客様の声

  • 最終的に選んだのは
    「お客様の声に応える」こと


5. 小さな実験が、会社を救った

  • SNSフォロワーからの予約販売という
    低リスク・小規模テスト

  • 結果

    • 短期間で2,000〜3,000個販売

    • 工房の主力商品が一気に転換

  • その後

    • 季節限定

    • トレンドカラー

    • イヤーズデザイン
      など、連続的な商品実験


6. 変えても「芯」は絶対に変えない

  • ゴールは一貫して
    「最終的に赤い伝統だるまを選んでもらうこと」

  • 新商品はすべて
    伝統への入口

  • 守るべきは

    • 技術

    • 父が大切にしてきた姿勢

    • 職人としての誇り


結論(本質)

  • 伝統産業の存続は
    「伝統を守ること」ではなく
    「伝統に戻ってきてもらう導線を作ること」

  • お客様起点での挑戦は
    一時的に軋轢を生んでも、結果的に会社を救う

  • 伝統とは
    変わらない“芯”と、変わり続ける“表現”の両立


自社への活用(どう応用するか)

1. 「芯」と「実験領域」を明確に分ける

  • 絶対に守るもの(哲学・技術・価値)

  • どんどん試すもの(商品・表現・販路)

  • この線引きがあるから
    大胆な挑戦ができる


2. お客様の声を最上位に置く

  • 正しさより
    「誰が喜ぶか」

  • 小さな予約販売・限定企画など
    引き返せる実験を重ねる


3. 新商品は「入口商品」として設計

  • トレンド商品=本丸ではない

  • 本丸に戻ってきてもらうための
    導線・ストーリーを用意する