「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」

のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう

 

 

本日は12月19日

理念と経営2025年12月号より

音楽監督
土屋史人(つちや・ふみひと)

 TODAY'S
 
「考える吹奏楽」生徒自身が考え、行動し、人間性を培う場へ

 

① ポイント(要点)

1. 「考える吹奏楽」=生徒が自分で考え、決めて、動く場

  • 朝7時からの自主朝練(自由参加なのにほぼ全員参加)。

  • パート練習後のフィードバックで、
    「音が近くで止まっている」「もっと遠くに飛ばそう」など生徒同士で具体的な言葉が出てくるレベルに。

  • 土屋監督はすぐ答えを言わず、
    「どうしてだと思う?」と問い返すスタイル。
    自分で考える習慣と、表現を自分事にする感覚が育つ。

2. 「修羅場をあえて与える」指導

  • オープンスクールのウェルカムコンサートでは、
    土屋監督が曲も司会も決めず、その場で部員を指名
    → 指名された生徒が曲を選び、説明し、進行まで担当。

  • いつ指されてもいいように、
    生徒は普段から曲を調べ・考え・準備するようになる。
    “任される前提”で日常が変わる仕組み

3. 凡事徹底と「幹事長」制度によるチーム作り

  • 部長・副部長に加え、「幹事長」を設置。

    • 雰囲気が沈んだら盛り上げる

    • 落ち込んでいる部員に声をかける
      ムードと人間関係のマネジメント担当

  • あいさつ・掃除・整理整頓を徹底。

    • 監督が一人でトイレや廊下を掃除 → 今では部員全員が率先して掃除。
      背中を見せるリーダーシップが文化をつくる。

4. 「初めての成功体験」を意図的に作る

  • 当初は「コンクールなんて無理…」というムード。

  • 残った少人数とともに、まずは100人規模のホール演奏を企画。
    → 拍手と笑顔を体験させ、モチベーション爆上がり。
    → その後、県大会 → 東海 → 全国常連へ。

5. 人格形成こそ吹奏楽部の目的

  • 目標は全国大会・金賞だが、
    結果に一喜一憂せず「次のチャンスへのきっかけ」と捉え直す。

  • 土屋監督の信条:
    「人間万事塞翁が馬」
    → うまくいっても浮かれすぎず、失敗しても次の飛躍の材料にする。

  • 最終目的は、

    「吹奏楽を通じて生徒の人格を育てること」
    → 音の上手さよりも、人間性の光り方が音に乗るという思想。


② 結論

“考える部活動”は、

「答えを教える場」ではなく
「修羅場と成功体験をデザインして、人間力を育てる場」である。

  • 生徒に考える機会・任される場・仲間と支え合う構造を与えることで、
    技術だけでなく人格・主体性・チームワークが伸びる。

  • その結果として、全国常連クラスの成果が「副産物」としてついてくる。
    人を育てれば、結果(評価や成績)はあとからついてくるというモデル。


③ 自社への活用(事業・組織づくりにどう活かすか)

1. 「考える吹奏楽」→「考えるプロジェクトチーム」へ

    • LIFESTYLEページの企画・構成を、
      インタビューされる側(陶芸家・職人・移住者)にも考えてもらう。

    • SNS企画やイベント構成は、
      若いメンバーに「修羅場ごと任せる」。
      → あなたは“土屋監督ポジション”に。

2. 役割設計:部長・副部長・幹事長を自社にも

  • プロジェクトごとに、

    • リーダー(目標・方向)

    • サブリーダー(実務・段取り)

    • ムードメーカー/幹事長(空気づくり・フォロー)
      の3役を決める。

  • 特に地方プロジェクトや工芸プロジェクトでは、
    「幹事長的な人」を意識的に置くと、チームが長く続く

3. 「修羅場をデザインする」仕掛け人になる

  • 土屋監督がその場指名で司会・曲決めを任せたように、
    あなたもメンバーに “いきなりスポットライト” を意図的に当てる。

    • 例:職人さんや若手に、イベントでのプレゼン・オンラインツアーの説明役を任せる。

    • 例:移住セミナーで「自分の言葉で話してもらう時間」を必ず作る。

  • これにより、
    人は「見られる場」「任される場」で一気に成長する。