企業の成功法則　三位一体論　現場力：「やらまいか精神」を取り戻そう

「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」

のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう

本日8月11日

理念と経営2025年8月号より

後ろ向きな発想からは何も生まれない

現在のインドは高い経済成長率と、中国をしのぐ人口増加を見せる国として、世界から注目される存在です。そのインドに自動車を広めた功績から「インド自動車市場の父」とされるのがスズキの鈴木修氏です。その根底には「やらまいか精神」があります。

Ｐ36抜粋

現場力の本質
- 偉大な経営者は現場を最重視し、現場の声と様子を直接見て経営判断。
- 「やらまいか精神」（何事にも挑戦する積極性）が現場力の源泉。
- 浜松ホトニクスやトヨタ、ホンダ、スズキなど、世界企業は現場発の工夫と努力で成長。
鈴木修氏の実践例
- 社長就任直後、軽自動車不振の中で新型車の販売延期を決断し品質を見直し。
- 「アルト」を商用車仕様・低価格・全国同一価格で発売し大ヒット。
- 「できない理由」を排し、「どうすればできるか」を現場に徹底要求。
- 「動くカタログ」など顧客接点を増やす工夫で販売力を向上。
現場力＝発想力と行動力
- トップの決断力・情熱・情報収集力が現場力を引き上げる。
- 後ろ向きな発想では新しい価値は生まれない。

現場力とは、単に現場を尊重するだけでなく、トップ自らが現場に入り、課題を“できない理由”ではなく“実現する方法”として捉える文化を築くこと。
現場の創意工夫と挑戦心を引き出す仕組みが、競争力と大ヒット商品を生む。

現場観察と対話の習慣化
- 経営層が定期的に現場に足を運び、課題や提案を直接聞く。
- 現場で得たヒントをすぐに経営判断や改善策に反映。
「できない理由禁止」文化の醸成
- 会議や報告では“どうすればできるか”を必須条件に。
- 若手や新規参入者の意見を積極的に採用する環境を整備。
顧客接点の最大化
- 製品やサービスに触れる機会を工夫して増やす（展示方法・体験施策など）。
- 商品利用シーンを多様に想定し、キャッチコピーや販促に活かす。
現場発の改善・新規アイデアを即テスト
- 試作・テスト販売・プロトタイプの小規模導入を素早く行う。