「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」

のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう

 

 

本日は8月2日

理念と経営2025年8月号より
「巻頭対談」より

 

 TODAY'S
 
「老い」の持つ可能性を、次世代の育成に生かせ!

異次元の「少子化」と「高齢化」にもがく日本。求められているのは、 経験豊かなシニア世代の知恵を生かす社会づくりだ。 40年にわたるゴリラ研究を通じ「人間とは何か」を探求してきた 世界的な霊長類学者・山極氏と、 「がんばらない生き方」を説き社会に希望を与えてきた 医師の鎌田氏による、異分野からの提言――。

P07抜粋

 

■ポイント

1. 老いの可能性

  • 高齢者は“遊びの達人”であり、子どもや若者のメンターになり得る。

  • 老年期は「認知の衰え」ではなく、「抽象的思考力や判断力の成熟」の時期。

  • 高齢者が働き続けることで、健康・寿命・認知機能の向上が見込まれる(慶應大学研究より)。

2. 働く意義と“定年後”

  • 65歳定年制の再考が必要。

  • 経験者が現場に立つことで現場力が高まり、若手の指導も充実。

  • 「名誉職より現場」の声もあるように、好きなことをして、なおかつ他者の役に立つ老後が可能。

3. 共食=共感=共育

  • 「共に食事をする」ことは、信頼関係の根幹をなす文化。

  • 孤立を避けるために、会社や地域が共食の場をつくる工夫が必要。

4. ソロ立ちと開かれた家族

  • 男性こそ“ソロ立ち”(ひとり時間の耐性・習慣)が必要。

  • 夫婦や家族が「干渉しすぎず、自由でいながらつながる関係」が理想。

5. 経営とジェネラティビティ(次世代支援)

  • 「老い」とは“終わり”ではなく、“他者への橋渡し”の始まり。

  • 経営者も次世代の社員、地域、事業承継に意識を向けるべき。

  • 「波が悪くてもまた来る」――老練な経営者ほど、時の流れを受け止め、未来に備える柔軟さがある。


■結論

「老い」は弱さではない。
むしろ、他者に寄り添い、導き、つなげる“可能性の力”である。
企業も社会も、この老いの力を活用しなければ、真の持続性は得られない。


■自社への活用方法

① 高齢者の活用を“余剰”ではなく“資本”とみなす

  • 退職後の元技術者、元教師など地域のベテランを、観光ガイド・講師・体験ツアーの語り部として迎え入れる。

  • 「元教授の陶芸体験」「元医師の地域医療の話」「昔ながらの暮らしを語る90歳」など、"役割"を与える場を創出。

② 共食と雑談を仕組み化

  • 地域・職場における**“カフェ的スペース”の運用(お茶+雑談)**を導入。

  • 定期的な共食会(昼食支援型)や世代間料理イベントでコミュニティ強化。

  • 多文化共生(外国人支援)にも「共食」は活用可能。

③ “ソロ立ち”支援と定年前後研修

  • 40代後半の社員向けに「ソロ立ち(自立行動の習慣化)研修」や「地域ボランティア紹介プログラム」を組む。

  • 夫婦向けに「セカンドライフ準備セミナー」を開催しても◎。

④ 次世代への責任意識を可視化

  • ジェネラティビティの観点から、「社内育成係」「地域の若者支援チーム」などを定年後に創設。

  • SNSやブログで“人生をつなぐ人”としての高齢者の役割発信を。