「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」

のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう

 

 

本日は9月12日

理念と経営2024年9月号より
「特集2」

長岡工業株式会社

代表取締役

長岡伸剛(ながおかしんごう)

 

 TODAY'S
 
事業規模の拡大が生んだ
”想定以上の相乗効果"

経営の目的は、関わる人々を幸せにすること。重要なのは、成長よりも会社の安定的な存続と考える長岡伸剛社長あ、後継者難の同業の買収に動いた。このM&Aが両社の安定的継続につながった要因とは何かーーー。

P62抜粋

 

 

  1. 経営の目的とM&Aの決断:
    長岡工業の長岡伸剛社長は、会社の経営の目的を「関わる人々の幸福」としており、安定的な会社の存続を重視しています。そのため、後継者問題を抱える同業他社、中山塗装工芸社の買収を決断しました。このM&Aの目的は、地域の安定と事業の継続、さらに経営リスクの低減にありました。

  2. M&A後のシナジー効果:
    買収後、両社の事業範囲は拡大し、受注や採用にも良い影響が生まれました。社内システムの統合や従業員の待遇調整を進め、両社の融合がスムーズに進みました。特に人材の相互派遣を通じて、社員間の交流と協力が深まり、相乗効果が見られました。

結論: 長岡工業のM&A戦略は、成長よりも安定的な存続を目指す経営方針に基づいており、従業員の幸福と地域社会への貢献を優先しています。このアプローチは、企業の安定的な継続と成長を実現し、経営のリスクを低減する手段として機能しています。

 

中小企業の強みは、長期的な視点を持って経営を続けられることだとよく言われます。しかし、それだけでは足りないのです。実際の経営では、目の前の状況に迅速に対応しなければならない場面が多々あります。例えば、新たな競合が出現したり、市場のニーズが急に変わったりすることもあります。こうしたときには、短期的な視点で迅速に動く力が必要です。長期的な計画を立てることは大事ですが、それが単なる理想に終わらないよう、日々の経営で現実に即した判断ができるかどうかも重要です。つまり、長期のビジョンを持ちながら、日々の小さな決断を積み重ねることで初めて、未来に向けた持続可能な成長が実現できるのです。このバランスがうまく取れたとき、企業はより身近で信頼できる存在として、周囲からも支持され続けるでしょう。