「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」

のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう

 

 

本日8月8日

 

理念と経営2024年8月号より

 

代表取締役
臼井宏太郎(うすい こうたろう)
 

 

 

 

 TODAY'S
 
コロナさえ追い風に。
創業家としての覚悟

 

デイサービス事業所の四九%は赤字 に陥っているともいわれるなか、H TC(札幌市北区)は創業以来増収 と黒字を達成してきた。臼井宏太郎 社長が実践する「理念経営」の核心

P抜粋

 

HTC株式会社の成功の秘訣:理念経営と人材マネジメント

HTC株式会社の代表取締役である臼井宏太郎氏は、異色の経歴を持ち、介護業界において理念経営を実践しています。彼の経歴と理念経営について詳しく見ていきましょう。

異色の経歴が生んだ革新

臼井社長は福岡にある外資系ホテルで飲食業のマネジメントを学び、その後東京の上場コンサルティング会社に転職しました。飲食業のフランチャイズチェーン本部および加盟企業のコンサルティング業務に携わり、多店舗展開の組織づくりと人材育成を支援してきました。2007年に独立し、北海道の介護事業者を最初のクライアントとしたことから、介護業界に関わるようになりました。

理念経営の核心

臼井社長が実践する「理念経営」は、事業運営の根幹に「我が家に関わる全ての人を幸せにすること」という理念を据えています。この理念はスタッフのモチベーションを高め、事業の成功に大きく貢献しています。

働く人へのフォーカス

HTC株式会社は、デイサービスを主力事業とし、北海道札幌市を中心に10拠点を展開しています。臼井社長は「介護事業の成否は働く人のマネジメントにかかっている」と強調します。スタッフ一人ひとりが理念を理解し、実践することで、利用者とその家族、さらにはスタッフ自身が笑顔で幸せになれる環境を提供しています。

理念の浸透と実践

月に一度の会議で、スタッフは理念についてのプレゼンテーションを行います。これにより、スタッフ自身が理念を深く理解し、実践することが促進されます。また、スタッフの提案により、利用者のための様々なレクリエーションやイベントが行われ、利用者とその家族からの信頼を得ています。

地域ナンバーワンを目指して

HTC株式会社は、「札幌でナンバーワン、地域で最大」の介護施設を目指し、2030年までに事業所を19拠点、従業員230名、年間売上高13億円にまで拡大する計画です。臼井社長の描くビジョンは、スタッフ全員の努力と理念の実践によって、実現に向かっています。


HTC株式会社のスタッフが「やっていることのすべてが理念の実現につながっているのですね!」と実感できるようになれば、事業運営としては大成功といえるでしょう。これは、臼井宏太郎社長が掲げる「理念経営」の真髄であり、理念の浸透がスタッフのモチベーション向上と組織の一体化をもたらします。さらに、しっかりとした仕組化ができれば鬼に金棒です。自律自走できる組織が構築され、持続的な成長と成功が期待できるでしょう。そのためには、まず理念づくりが重要です。理念がしっかりと根付くことで、スタッフ一人ひとりが自分の役割を理解し、全力で取り組む姿勢が生まれます。