「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」
のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう
本日は7月23日
理念と経営2024年7月号より
「巻頭対談」より
目先の結果ではなく、
「夢の実現」にこだわれ
2002年に「脱産廃」を宣言し、
P07抜粋
2002年、石坂産業は「脱産廃」を宣言し、廃棄物処理業界に革命をもたらしました。現在、同社は廃棄物の再資源化率が98%に達し、ESG・SDGsの象徴的な企業として国内外から注目されています。この対談では、石坂典子社長と楠木建特任教授が、未来を生き抜くリーダーの在り方について語ります。
ピンチをチャンスに変える
1999年、所沢ダイオキシン騒動が発生し、石坂産業は大きな危機に直面しました。しかし、この危機が会社を根本的に変える大チャンスになりました。石坂社長は、「焼却をやめ、リサイクルへと転換しよう」と提案しました。この決断は、会社が地域に必要とされる持続可能な事業へと進化するきっかけとなりました。
従業員との新たな契約
石坂産業は、従業員たちの働き方にも革新をもたらしました。楠木教授は「人的資本経営」について語ります。これは従業員が将来生み出す価値を信じ、積極的に投資する経営手法です。石坂社長は、これを通じて、従業員が自らの仕事の価値を理解し、誇りを持って働ける環境を整えました。
「見せる化」の効果
石坂産業は、プロセスの透明性を高めるために、見学通路を設けるなどして「見せる化」を実施しました。これにより、地域社会や見学者からの信頼を獲得し、従業員のモチベーション向上にも繋がりました。この取り組みは、単なる開示以上の効果を生み出しました。
持続可能な未来への道
最終的に、石坂産業は地域社会から求められる存在となり、持続可能な事業運営のモデルケースとして多くの企業に影響を与えています。石坂社長は「ゴミをゴミにしない社会」というビジョンを追求し続けています。
石坂産業の事例を通じて、従業員や顧客との衝突が未来像の違いから生じていることが明らかになりました。目先の結果に焦点を当てる顧客や従業員とは異なり、石坂社長はより長期的な視点で会社を導いています。この高い視点からの行動が、時に衝突を生む原因となるものの、持続可能な未来へと導く強力な手段でもあります。私自身もこの例に学び、常に遠くの未来を見据えながら物事を進めていく重要性を感じました。