「昨日の自分

て、図書から学んだことを実践していこう

 

 

本日は6月26日

理念と経営2024年7月号より
「特集1」

株式会社モチベーションジャパン
代表取締役
松岡保昌(まつおかやすまさ)

 

 TODAY'S
 
居場所があること
これが社員定着の秘訣


長く働いてほしい。意欲的に仕事に取り組んでほしい。経営者なら誰もが社員に望むことだ。
社員のモチベーションを保つにはどうすればいいのか。心の動きを重視し、
心理面からマネジメントにアプローチするプロフェッショナル・松岡氏にその留意点を聞く。

P19抜粋

 

まずは社員から選ばれよう

社員が「この会社で働きたい」と選び、生き生きと働くことは、結果としてお客様や取引先から選ばれる会社になるための第一歩です。やりがいのある職場を作り、社員のモチベーションを高めるためのポイントを探っていきましょう。

居場所があることが社員定着の秘訣

長期的に働いてもらい、意欲的に仕事に取り組んでもらうために重要なのは、「居場所がある」と感じてもらうことです。心理面からマネジメントにアプローチするプロフェッショナル、松岡氏の見解を紹介します。

モチベーションを下げる要因の排除

社員のモチベーションを高めるために、まずは日常的にモチベーションを下げる要因を取り除くことが重要です。具体的には以下の点に注意が必要です。

  • 上司の影響: 話を最後まで聞かない、細かく指示しすぎる、発言に一貫性がない上司は、社員のやる気を削ぎます。社員をきちんと認め、理解しようとする姿勢が必要です。
  • 企業風土: 自分の居場所がないと感じる職場では、社員は長続きしません。ピリピリした雰囲気や、物事が決められない企業風土は改善が必要です。

当事者意識の高さが鍵

モチベーションを高めるためには、「当事者意識」の高さが欠かせません。社員が自分の役割や貢献を実感できる環境を整えましょう。特に、上司や同僚、他部署、外部からの承認が社員のモチベーションを高める効果があります。

承認欲求を満たすシステム

承認欲求を満たすためには、以下のようなシステムが有効です。

  1. 上司からの承認: 「ありがとう」や「助かっている」の言葉を日常的にかける。
  2. 同僚からの承認: 感謝を伝えるカードやシステムを導入。
  3. 他部署からの感謝: 組織の壁を低くし、風通しの良い会社を目指す。
  4. 外部からの感謝: お客様の声を社員全員に伝える。

個人キャリアの支援

社員一人ひとりのキャリア支援が、中小企業の持続的な発展に寄与します。社長も参加する「人材育成会議」を定期的に開催し、社員の強みや改善点を明確にし、将来のビジョンを共有することが重要です。

転職を防ぐ三つの要件

  1. 居場所とやりがいがあること: 社員が自分の役割に誇りを持ち、やりがいを感じられる環境を作る。
  2. 成長できること: 社員が成長を実感できるキャリア支援を行う。
  3. 社会の役に立っている実感: 社員の仕事が社会に貢献していると感じられること。

 

まとめ

モチベーションを下げる要因を排除し、承認欲求を満たす環境を整えることが重要です。しかし、個人的には、明確な目標と成果・評価の仕組みがあれば、モチベーションの影響を受けにくくなると考えています。中小企業の強みを活かし、社員一人ひとりが活躍できる場所を提供し、持続的な発展を目指しましょう。