「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」

のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう

 

 

本日6月25日

 

理念と経営2024年7月号より

 

多摩大学大学院名誉教授
21世紀アカメデイア学長

田坂広志

 

 

 TODAY'S
 
「言葉の力」とは何か

 

世の中には、「言葉の力」を感じさせる人物がいる一方で、「言葉が軽い」と感じる人物もいる。では、その違いは、どこから生まれてくるのか。
その理由を知るためには、そもそも、言葉には「重さ」というものがあることを知らなければならない。

P16抜粋
 
 
 
  1. 言葉の重さ:

    • 言葉には「重さ」があり、その重さは話す人の経験や人格から生まれる。
    • 軽い言葉は相手に響かないが、重い言葉は深く心に残る。
  2. 言葉の陳腐化:

    • 現代のマスメディアや広告は、本来の意味や価値を無視して言葉を使うことが多い。
    • その結果、言葉が陳腐化し、本来の重みや香りを失ってしまう。
  3. 言葉を大切にする方法:

    • 言葉を話すとき、その言葉が単なる知識から来るものなのか、自身の体験から生まれたものなのかを意識する。
    • 言葉の重みを持つためには、継続的な自己修養が必要である。
  4. 実践の例:

    • 政治家やリーダーが無責任に使う言葉は信頼を失う。例えば、「寄り添う」や「One Team」といった言葉も、その背後にある本当の意味を理解しないまま使うと、軽薄に聞こえる。
  5. 結論:

    • 「何を語るかではなく、誰が語るか」が重要である。
    • 真に重みのある言葉を語るためには、経験と人格を磨くことが求められる。

まとめ文章

経営者にとって、言葉の力は非常に重要です。しかし、その言葉が持つ「重さ」や「香り」を失わないようにするためには、自らの経験と人格を磨く必要があります。現代の広告やメディアが言葉を軽んじる中で、私たちは言葉の本来の価値を再認識し、深い体験に裏打ちされた重みのある言葉を語ることが求められます。「何を語るかではなく、誰が語るか」という言葉の真髄を理解し、日々の自己修養を続けること。
言葉と行動が一致していることが、相手に信頼を与えます。言葉だけでなく、行動によっても自分の人格や価値観を示すこと大切です。