「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」
のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう
本日6月11日
理念と経営2024年5月号より
代表取締役社長執行役員
石井智康(いしいともやす)
第四創業で産地と食卓をつなぐ
日本の農業の担い手不足が懸念される今、石井食品(千葉県船橋市)の石井智康社長は、「食品メーカーには農と食卓をどうつなげていくかが問われている」と語る。
その真意とは。
P38抜粋
石井食品株式会社の事例研究: ポイントと気づき
1. 歴史と第四創業期
- 設立: 1945年創業。
- 第四創業期: 現在は「地域と食卓をつなぐ」をテーマに掲げ、ミッション、ビジョン、バリューを刷新。
2. 無添加調理へのこだわり
- 企業スローガン: 「イシイの本気は、裏に出る。」つまり、成分表示を徹底し、無添加食品を提供。
- 無添加食品: 具体例として、「京都舞コーンスープ」は「とうもろこし(京都府産、遺伝子組換えでない)、食塩」のみ使用。
3. 石井社長のバックグラウンドと転機
- ITエンジニアからの転身: 元ITエンジニアで、家業を継ぐ気はなかったが、妻の病気をきっかけに食品の重要性を認識し、家業に戻る。
- 無添加への道: 父の無添加調理への取り組みを継承。
4. 地域との連携
- 地域の生産者と協力: 季節ごとの旬の素材を活かした商品開発。例えば、千葉県白子町の新玉ねぎを使ったハンバーグなど。
- ビジョン: 「日本一、生産者と地域に貢献する食品会社になる」。
5. 社内の強みと課題
- 強み: 社員の愛社精神と取引先との強固な信頼関係。
- 課題: コミュニケーション力の向上が必要。部署間やチーム内での意思疎通が課題。
6. 経営改善策
- アナログとデジタルの融合: ITツールの導入を進めつつ、まずはホワイトボードを活用したアナログな手法でのコミュニケーション強化。
- コストカット: 油の使用量を減らし、商品のパッケージを薄くするなどの工夫。*それでも価格改定
7. 未来への展望
- 農と食卓の距離を縮める: 食べる人とつくる人の距離を縮めることを目指し、持続可能な社会に貢献。
- 新規事業: ライフスタイルフードカンパニーとして、農業の担い手を増やし、アレルギーや生活習慣病の改善にも貢献する事業を展開。
気づき
- 無添加調理のニーズ: 消費者の健康志向に応え、無添加食品へのニーズが高まっている。
- 地域との連携の重要性: 地域の特産品を活かした商品開発は、地域経済の活性化にも寄与する。
- コミュニケーションの課題: 社内のコミュニケーション力を強化することが、企業全体の効率化と成長につながる。
- 持続可能な経営: 持続可能な社会を目指し、環境に配慮した経営が求められている。
品質で勝負し、取引先とも顧客とも近い距離で信頼を築くことが、中小企業の生き残りの鍵と感じています。