「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」

のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう

 

 

本日は6月10日

理念と経営2024年6月号より
「特集2」

独立行政法人
日本貿易振興機構(JETRO)
高度外国人材課長
吉田悠吾(よしだゆうご)
 

 

 TODAY'S
 
高度外国人材を仲間にーー
思い込みから抜け出せば
可能性がもっと広がる


高度外国人材の採用に興味を持ちながら、二の足を踏んでいる企業の要因には、思い込みや誤解によるものが多い。
ポイントを押さえれば、外国人材が貴重な戦力(仲間)になり、ともに成長してくれるだろう

P62抜粋

 

近年、日本企業の中には高度外国人材を採用する企業が増えてきました。しかし、多くの企業が思い込みや誤解により、その第一歩を踏み出せずにいます。本記事では、独立行政法人 日本貿易振興機構(JETRO)高度外国人材課長の吉田悠吾氏のコメントを基に、経営者が高度外国人材の採用を成功させるためのポイントをご紹介します。

高度外国人材の価値を理解する

高度外国人材とは、高い知識や技能を持つ外国人材のことを指します。彼らは企業に新しい視点や発想をもたらし、社内のクリエイティビティを高め、イノベーションを促進する力があります。例えば、ある老舗の中小企業が、外国人社員のアイデアでクラフトビールの醸造を始め、事業を拡大したケースもあります。

言葉の壁を越える工夫

多くの企業が高度外国人材の採用をためらう理由として、言葉の壁を挙げます。しかし、日本での就職を希望する外国人材の中には、日本語を学んでいる人も多く、職場の言語が日本語であることを理解しています。社内で「やさしい日本語」を使用したり、理解しやすいマニュアルを用意したりすることで、十分にコミュニケーションが可能です。また、英語が母国語でない外国人も多く、数年で日本語でのコミュニケーションが取れるようになることもあります。

企業全体でのサポート体制

高度外国人材を採用する際、重要なのは「社員全員で寄り添う」というマインドです。文化や習慣の違いからトラブルが発生することもありますが、企業全体でサポートする気持ちがなければ、優秀な外国人材が定着するのは難しいでしょう。特に人事担当だけでなく、職場全体で「寄り添い」のマインドを高めることが必要です。

自社の魅力をアピールする

高度外国人材を採用するためには、まず自社のアピールポイントを明確にすることが重要です。給与だけでなく、成長できる職場環境や長期的なキャリアパスを示すことが外国人材から選ばれるための鍵となります。また、日本の魅力的な文化・歴史や安全な生活環境もアピールポイントとなります。

JETROのサポートを活用する

JETROでは、外国人材の採用戦略策定から定着率を高めるためのサポートまで、専門のコーディネーターが最長三年間支援する「外国人材活躍支援パッケージ」を提供しています。経験やノウハウがない企業でも、このサービスを活用することで高度外国人材の採用を成功させることができます。

まとめ

高度外国人材を採用することで、企業は新しい視点や発想を取り入れ、イノベーションを促進することができます。言葉の壁や文化の違いに対するサポート体制を整え、自社の魅力を明確にすることで、外国人材が貴重な戦力となり得ます。JETROのサポートを活用しながら、高度外国人材を積極的に採用してみてはいかがでしょうか。

 

 

昨年度、私は優秀な学生企業家と取引する機会があり、依頼した仕事が想像以上の出来だったため、長期間の契約を結びました。しかし、その学生には後日、他の企業からも魅力的なオファーがありました。報酬条件は同じでしたが、彼は仕事の内容に魅力を感じていたとのことです。この経験を通じて、給与面以外の仕事の魅力の重要性を再認識しました。特に外国人材にとって魅力的な環境を提供できれば、現在の給与水準でも優秀な人材を引き付けることができると感じました。魅力と給与が必ずしもイコールではないと考えつつも、まだ改善の余地が多くあると感じています。これは私たちの企業にとっても大きな教訓となりました。