「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」
のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう
本日は6月8日
理念と経営2024年6月号より
「特集2」
素朴屋株式会社
代表取締役社長
今井久志(いまいひさし)
外国人と共に、
海外を目指すわれら!
そもそも、海外進出のノウハウがあるわけではなかった。日本貿易振興機構(JETRO)の支援を受けながら採用に踏み切った高度外国人材と、彼らの「期待以上の活躍」を足掛かりにベトナムでの事業展開を着地させるまでの今井久志社長の一問一答ー。
P60抜粋
外国人材活用の成功事例と学び
会社概要
- 会社名:素朴屋株式会社
- 創業:2006年
- 事業内容:住宅・店舗・古民家再生
- 所在地:名社山市
ベトナム現地法人の成功秘話
1. 海外進出の背景ときっかけ
- ベトナム旅行の際に感じた現地の活気に触発され、現地進出を決意。
- 日本貿易振興機構(JETRO)の支援を受け、法律事務所との契約を締結。
- 留学生対象の就職情報セミナーでベトナム人を採用。
2. 外国人材の採用とマネジメント
- 本社社員30名中4名が外国人。
- 言語の壁を克服し、意思疎通は比較的スムーズに。
- 文化や習慣の違いも協力して解決。
3. 外国人材の活躍と成果
- 期待以上の活躍を見せ、日本建築とベトナムの融合を実現。
- 日本建築スタイル(Japandi)の注目に対応。日本(JAPAN)と北欧(Scandinavian)の融合
- 現地情報収集や人材確保で大きな成果。
4. 他国籍の高度外国人材の活用
- 東京・根津事務所ではベルギー人とスウェーデン人が勤務。
- 海外展開を見据えた採用ではなく、日本伝統建築への興味と高い能力を重視。
5. 多様性と適応力の重視
- 「郷に入りては郷に従え」を強要せず、彼らのやり方を尊重。
- 異国での働き方を理解し、意識的に支援。
- 日本文化は日本人だけのものではないという姿勢を貫く。
6. 成功の秘訣
- 異文化適応のハードルを低くし、彼らのやり方を尊重。
- 異国で働く外国人に対してえこひいきを意識し、支援を強化。
- 国籍に関係なく、優秀な人材を採用し続ける姿勢。
学びと実践のポイント
- 柔軟な対応:異文化適応には柔軟性が必要。現地の文化や習慣を尊重し、協力して解決策を見出すことが重要。
- 多様性の受容:外国人材の採用には、多様な背景やスキルを活用することで、新たな視点やアイデアを取り入れることができる。
- サポート体制の整備:異国で働く外国人に対する支援を強化し、なじめるように助けることで、彼らの能力を最大限に引き出す。
- グローバル視点の確立:国際的な視点を持ち、外国人材を積極的に活用することで、企業の成長と発展に繋げる。
素朴屋株式会社の事例は、外国人材の活用が企業の成長に貢献するだけでなく、日本と海外の優れた能力を融合させる好例です。柔軟な対応と多様性の受容を重視することで、海外進出の成功を実現しています。この「融合」は、日本人の得意な分野のひとつではないでしょうか。自らの特徴を活かしながら、異なる文化や視点を取り入れることで、大きな化学反応を生み出すことができます。