「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」

のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう

 

 

本日は5月16日

理念と経営2024年5月号より
「特集2」

一般社団法人成長企業研究会
代表理事

小川 実

 

 TODAY'S
 
管理が苦手なリーダーが
一歩踏み出すために


社員に仕事を任せるには、どこから手をつけたらいいのか?
税理士として20年以上にわたり、中小企業を支援している
小川氏に「仕組みづくり」のポイントを聞いた。
 

P64抜粋

 

管理が苦手なリーダーのための「仕組み化」と任せる力の重要性

管理が苦手なリーダーがチームの成長を促し、ビジネスの持続可能性を確保するためには、仕事を効果的に任せる「仕組みづくり」が必須です。税理士であり、中小企業支援の専門家である小川実氏の経験から、以下のようなポイントと気づきが得られます。

1. 社員の自立と成長の妨げを取り除く

  • リーダーがすべてをコントロールしようとする行動は、社員の成長の機会を奪い、自立心を育てることができません。問題解決の機会を社員に委ねることで、彼らのスキルと自信が向上します。

2. 明確なルールと基準の設定

  • 仕事の任せ方にあいまいさがあると、社員は不安を感じ、モチベーションが低下します。業務手順、人事評価、給与体系など、明確で一貫したルールを設定することが重要です。

3. 社員のモチベーションを考慮する

  • 社員が将来の自分をイメージし、目に見える成果や成長を感じられる環境を整えることが、持続的な努力へとつながります。経営者はこの点を深く理解し、適切な評価とフィードバックを行う必要があります。

4. 経営の仕組み化とビジョンの共有

  • 企業の理念やビジョンを明確にし、それを言語化して全社員に共有することで、全員が同じ方向を向いて努力できるようになります。また、仕組み化された管理プロセスは、日常業務の効率化と品質向上に直結します。

5. リーダーの役割の再定義

  • 経営者は、日々の業務から一歩離れ、長期的な視点で会社の未来を考えることに専念すべきです。また、資金繰りや戦略立案など、社員にはできない重要な業務に集中することが求められます。

6. 継続的な人材育成の重視

  • 経営者が社員の育成にコミットすることで、社員は自立し、自走する力を身につけることができます。定期的な面談や適切な評価システムを通じて、社員の能力開発とモチベーション向上を図ります。
 
現代のビジネス環境では、時間が非常に貴重な資源であり、効率的で効果的なコミュニケーションスキルを持つリーダーが非常に重要です。リーダーが明確で簡潔にコミュニケーションを行うことで、チームはより少ない時間で必要な情報を得られ、迅速に行動に移すことができます。
しかし、社員が学びたい、向上したいという気持ちになる環境づくりが一番大切です。リーダーはただ指示を出すだけでなく、チームにインスピレーションを与え、共感を呼び起こす存在であるべきです。