「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」

のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう

 

 

本日5月11日

 

理念と経営2024年5月号より

 

常務取締役経営企画室
田中 宙(ひろし)
 

 

 

 

 TODAY'S
 
「世の中にない製品」をつくり出すために

 

従業員6名の町工場だが、その存在感は大きい。試作品の開発や設計を手がけてきた有限会社安久工機(東京都大田区)は日本を「モノづくり天国」にするのが目標だと言う。

P46抜粋

 

1. 伝統を活かした革新

安久工機は、創業者から受け継いだ技術力と信頼性を基盤としています。これにより、単なる町工場を超え、研究開発支援型の工場として、新しい製品開発における「ゼロからイチ」への変換を実現しています。このアプローチは、世界トップクラスのベンチャー・中小企業としての評価を受けるほどの強みとなっています。

2. 地域社会との共生

田中常務は、自社の発展だけでなく、大田区全体の活性化を目指しています。これにより、「モノづくり天国」というコンセプトを地域全体に広げ、新製品開発に失敗しても「ナイスチャレンジ」と称賛される文化を創り出そうとしています。この取り組みは、地域社会全体の経済を活性化させる一環となっています。

3. ベンチャーフレンドリーな環境の創出

安久工機では、ベンチャー企業や研究者が新しいアイデアを具現化できる環境を提供しています。これにより、設計図がないアイデアであっても具体的な製品へと変えることができるようになります。また、外部の専門家や他の町工場との協力を通じて、より大きなプロジェクトに取り組むことが可能です。

4. スリムな組織構造

田中常務は、組織を無駄に大きくしないことで、スピード感を持って試作開発に臨むことを重視しています。このスリムな組織構造により、迅速な意思決定が可能となり、革新的なアイデアを素早く市場に投入することができます。

5. ネットワークとコミュニケーション

「仲間まわし」という伝統的な技術共有システムを活用し、地域内の他の専門家と協力することで、多様な製品の開発が可能になります。このネットワークは、大田区をモノづくりの中心地としてさらに強化しています。

 

 

 

「仲間まわし」という伝統的な技術共有システムは、地域内の専門家や町工場が各自の強みを活かし合いながら連携することで、より複雑で革新的な製品を製造することを可能にします。これはスリムで技術力の高い組織にとって、柔軟性と効率を保ちつつ、広範なリソースと専門知識を活用する絶好の機会になりそうです。しかしながら、市場や技術の要求が増大するにつれ、より組織的な連携や構造的な改革を行う段階です。