「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」

のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう

 

 

本日は4月26日

理念と経営2024年5月号より
「特集1」より

株式会社マイ・マート

代表取締役社長

橋本 琢万氏

 

 TODAY'S
 
AIがはじき出した情報に、
「人間の意思」を反映させる


経営の立て直しを図るために家業に戻った橋本琢万社長。

エンジニアの経験をもとに開発した「発注・値付けシステム」によって業績を劇的に改善させた。

こだあったのは「データだけに頼らない」仕組みづくりだ。

 

P19抜粋

 

ポイント1: AIと人間の意思のバランス マイ・マートでは、AIを導入して発注・値付けシステムを構築し、劇的な業績向上を達成しました。しかし、初期の段階でAI任せになった結果、スタッフの意思が反映されず、売り場の力が弱まるという課題が発生しました。これに対し、橋本社長はアルゴリズムを単純化し、現場のアナログな情報を重視する方向にシフトしました。これにより、AIの分析とスタッフの現場知識が融合し、よりカスタマイズされた発注が可能になりました。

ポイント2: 地域特性の考慮 AIシステムでは、地域の特性を理解することが重要です。例えば、淡路島の特定の地域では雨が降ると売上が伸びるというデータを利用し、天候に応じた商品の発注を最適化しました。これは、AIだけではなく、地域の具体的な状況を理解しているスタッフの知識が不可欠であることを示しています。

ポイント3: 人間中心のイノベーション 橋本社長は、「小売業は人間業であり、発注は人間が意思を持って決定すべきで、AIはそれを補助するための存在である」と強調しています。技術の導入においても、最終的には人間が中心となるべきであり、スタッフ一人ひとりが創造性を発揮し、責任を持って仕事に取り組むことが重要です。

 

デジタルとアナログの融合が鍵 マイ・マートの例から学ぶべきは、AIやデジタルツールは単独で企業を変革するものではなく、それを使いこなす人間の知恵と意思が必要不可欠であるという点です。技術を活用しつつも、人間の直感や経験、地域に根差した知識を組み合わせることで、より強力で持続可能なビジネスモデルを築くことができます。

 

 

AIの技術が日々進化する中で、私たち人間もそれに適応し、成長する必要があると改めて感じる日々です。しかし、技術が進歩してもまだ完全ではないため、予期せぬ事態が起こることがあります。

先日の体験はその一例で、右にウインカーを出しながら左に曲がる車と、その左側をすり抜けようとするバイク。この二つの予測不能な動きが交差する場面に遭遇しました。幸い、バイクがとっさのブレーキで衝突を回避し、事なきを得ましたが、この場面は現在の自動運転技術がまだ完全ではない過渡期の状況を如実に示しています。

この事件から思うのは、テクノロジーがどれだけ進んでも、人間の予測不能な行動という要素は完全には取り除けないということです。私たちの行動には、計算や論理だけでは説明できない「人間らしさ」があります。この人間らしい側面は、良い意味でも悪い意味でも、私たちの日常に深く根ざしています。

では、もし将来、この「人間らしさ」が技術によって薄れていったら、私たちの社会はどのように変わるのでしょうか?完全なる自動化と精度の向上がもたらす便利さと安全性は計り知れないものがありますが、それによって失われるものもあるかもしれません。

このように、AIの発展と共に、私たち自身も進化し続けなければならない今、何を大切にしていくべきかを考える一日でした。技術がもたらす変化を受け入れつつ、人間としての本質を見失わないよう、バランスを考えながら前に進むことが求められています。