「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」

のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう

 

 

本日は2月1日

理念と経営2024年1月号より
 

 

 

 TODAY'S
 
小林虎三郎が必死で訴えた「人材教育」

 

今あらゆる組織で、教育の在り方が問われています。作家・山本有三は戯曲「米百俵」を著し、目先のことしか考えない藩士に対し、虎三郎に「百俵の米も、食えばたちまちなくなるが、教育にあてれば明日の一万、百万俵となる」と言わしめています。

P60

 

山本有三の戯曲「米百俵」を引用し、教育への投資が将来的に大きな価値を生み出すことを示す今回の学び。
すべての経営判断は人に託されており、経営資源(人・モノ・カネ・情報)を最大限に活用することが経営者の力、「社長力」の本質であると説いています。

特に、デジタル社会においても「人が主役」であるべきとし、技術の進歩が万能ではないことを指摘しています。
人材教育の重要性を説き、「人財育成力」が経営者の最も大切な役割であるとされています。まさに人を育てて人を遺す。

また、明治維新初期のエピソードを通じて、困難の中でも教育の価値を見出し、国力充実のために人材を育成することの重要性を強調しています。この文書は、「人が主役」という考えを基本に、経営資源を活用し、時代の変化に対応しつつ、持続可能な成長と社会貢献を目指す経営者の姿勢を示しています。

 

 

デジタル革命がビジネスのあり方を一新している今、技術の進歩は確かに生産性の向上を加速しています。しかし、このデジタル時代でさえ、「人が主役」であるべきだということを再認識するものです。技術は万能ではなく、その背後にいる人々――彼らの創造性、情熱、知恵が真の価値を生み出します。

その中には気づきなど人間ならでは行動も含まれています

山本有三の戯曲「米百俵」から学ぶように、物質的な資源は使えば減るものですが、人への投資、特に教育への投資は将来的に計り知れない価値を生み出します。経営者として、私たちは経済的価値の創出だけでなく、社会に対しても貢献することの必要性を理解し、行動に移す必要があります。

時代の変化に柔軟に対応し、常に商品やサービスを顧客のニーズに合わせて進化させるためには、経営判断を行う「人」への深い理解と教育が不可欠です。

 

最近は世代間のギャップの大きさを感じることがありますが、経営陣も学びの姿勢を忘れずに、社会全体への貢献を目指します