夏山 美加恵さん
安邨 尚美さんによる
大阪公演が完了しました!

ご来場くださいました皆様
ありがとうございました。

中世の洗練された音楽に
たっぷり浸っていただける
時間だったかと思います。

2声で織りなす
シンプルかつ心地いいハーモニーが
素敵でした!


明日は神戸でワークショップ、
あさっては、東京で公演です!

ぜひお聴き逃しなきよう〜。
大森教会、とっても響きのいい
比較的新しい教会だそうです。


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中世初期ポリフォニーにおけるパラフォニスタParaphonistaの芸術
 
Clangat hodie vox nostra 
今日わたしたちの声が響きますように
歌い手 夏山 美加恵・安邨 尚美






▽オルガヌム ワークショップ
2019年 5月11日(土) 11:00〜17:00
神戸・御影 母の家ベテル 

〒658-0047 神戸市東灘区御影3丁目27-22
  受講料:10000円(定員20人)
  ご予約・お問い合わせ: info@sano-mayumi.com
  06-6131-7901 (佐野)

西欧で現存する最古のポリフォニーの例が書かれた音楽理論書
“ムジカ・エンキリアーディス”から、Rex Celi を取り上げます。
最初期のポリフォニー平行オルガヌムや自由オルガヌムについて、
じっくり声を合わせながら、その独特の響きをみんなで学んでいきましょう。

*ワークショップに参加ご希望の方は必ず事前にお申込みをお願いいたします。
お申込み後に、会場アクセス・楽譜・資料などをお送りしますので、予習の上
お越しください。



▼東京公演
2019年5月12日(日) 
開演19時(開場18時40分)

大森福興教会
東京都大田区山王2丁目12-10

演奏時間:休憩なしの60分程度
コンサート1時間前18時 (開場17時40分)より
プログラム・演奏曲目についての実演付き解説を行います。



入場料 コンサートのみ 3000円 解説付き 3500円



″さあ、パラフォニスタよ、調和のとれたハルモニアとラッパとよい響きの繰り返しとともに歌いなさい″
今回の演奏会で私たちが歌うテキストの一節です。″パラフォニスタparaphonista″ とは古代ギリシア語で協和音程 (4度・5度) で歌うという意味のパラフォニアparaphoniaを語源としています。ビザンティン聖歌では古くからそのように音を重ねて歌う習慣があったようです。
中世初期の西欧においてこのパラフォニスタという言葉が、その語源に正確に、「対旋律を歌う者」という意味で使われていたのかどうかは、実ははっきりしていませんが、おそらく聖歌隊のリーダーである先唱者あるいは才能に優れ選ばれた歌い手のことを指していたようです。そして、彼らが西欧の教会音楽最初期のポリフォニーである平行オルガヌムや、その後の即興的で長大なノートルダムオルガヌムを作り歌う担い手であったのです。
パラフォニスタにとって、大切な神の御言葉である聖歌を、知的なテキストや対旋律を付けて彩ることで、より多くの人々の心に届け響かせるのは使命だと感じていたことでしょう。中世の祈りの音楽は彼らによって、細やかに美しく装飾され発展していきました。今回のプログラムでは、このようにして残された初期ポリフォニーの珠玉の作品をご紹介いたします。パラフォニスタたちの研ぎ澄まされた言葉と響きの芸術をどうぞお楽しみください。

演奏曲目
Rex Celi 天の王よ
ムジカ・エンキリアーディスの賛歌 (9世紀)

キリエ・トロープス集 (10~13世紀の各地の写本から)

Alle celeste nec non et perhenne luia 天上の永遠なるアレルヤ
リモージュ・サンマルシャル楽派のセクエンツィア(12世紀)

Benedicamus Domino わたしたちは主をほめたたえます
パリ・ノートルダム楽派のオルガヌム (12世紀)

Sanctus - Clangat hodie vox nostra 今日私たちの声が響きますように
ラス・ウエルガス写本のトロープス (13世紀)

その他