エス氏は、もうこれ以上
歩くことはできないと思った。
なぜなら、荷物が重すぎるのと
仕事と移動で
それなりに草臥れていたからだ。
そんな時
鰻の文字が飛び込んできて
俄然やる気になった。
鰻の蒲焼きの分だけ、
財布は幾許か軽くなり、更に荷物は増えたが
見違えるようにしっかりとした足取りで
商店街を歩き始めた。
たどり着いたエス氏は
せっかくの鰻を口にすることなく
眠ってしまったが、
もうすでに満足していた。
そして、
・・・
・・・
明確な目標をぶら下げたり、
予め甘やかす、という方法を
積極的に実践しています。
※ 写真はイメージです。
もう立冬かぁ。
茶碗蒸しと
松茸の入った上まぜ。
お分かりいただけたであろうか…
星新一の影響ですね。
エヌ氏とかエフ博士とか出てくる。
あんな風に
スマートかつ鮮烈に
オチを導くことはできませんが。
読んでて感じたのは
昭和の終わりごろに書かれた作品が
今も新鮮に感じることと
人間は何百年経っても
本質的に変わらないように思えること。
科学が進歩して
コンピュータがいくら発達しても
形あるものはやがて壊れるということ。
などなど。


