
いま話題の文楽が
10月は地方公演を行っているということで
地元・枚方にて
鑑賞してまいりました。
夜の部は
2本仕立てでした。
◆二人禿(ににんかむろ)
京都・島原の遊廓にて
幼い禿(かむろ)が羽子板・鞠つきなどで
遊ぶ、お正月の風情。
昭和に入って初演された
比較的「新しい」作品。
三味線も3本、大夫も3人という
大きい編成でした。
◆義経千本桜 すしやの段
名作のひとつ。
奈良県吉野の里に実際にある
「つるべすし」を舞台に、
様々な人間模様が繰り広げられる。
追っ手から匿われているため
弥助という手代に変装して暮らす
維盛(これもり)。
許嫁のお里は、
維盛に妻子があるということも
義理で契りを交わすことになっているのも知らず
有頂天になっている。
そこへ、ならず者の兄・権太が
やってきて、、
散々悪さをしてた子が、
いよいよ改心して
親孝行をつとめようとしてた矢先、
その老いた父自らが手を汚して
我が子を殺めてしまう・・・
オペラでも戯曲でも
同じ構造のお話は
たくさんあると思いますが
「実は・・・!」
という隠されたネタが
あとあと効いてきたり、
緊迫した場面の前には
ぷぷっと笑ってしまう
ユーモラスな仕草も
けっこうあったり
楽しめました。
当時は、自然発酵の
「なれ寿司」だったため、
それを作る
すしやの「桶」に
仕掛けがあったり。。
ちなみに、
明治時代に花柳界で
にぎりずしを「弥助」という異名で
呼ぶようになったそうな。
太棹三味線も、
けっこうファンキーだったり
時にはしっとり奏でたり
大夫さんの
独特の発声で
父、母、権太、お里、
維盛、御台、幼子
・・・という7人と
語りの声色を使い分けたり
見事でした。
喉の管理を含め
体調維持も大変でしょう。。
人形は、
やはり頭(かしら)の表情と
手の仕草、所作の美しさが
際だってました。
ひとりの人形を
3人で遣うわけですから
7体揃うと、人間は21人・・・
更に、小物をさばく黒子さんも入れると
もっと多い人数が
舞台を駆け回るわけです。
開演前に、
大夫さんの解説もあって
わかりやすかったり、
大夫さん自ら
11月の公演「仮名手本忠臣蔵」の
チラシを配っていたり。。。
優雅なひとときでした。