今年は暖冬です。

とんでもなく冷え込む朝晩が何日かあるものの、この5月、6月はほんとに暖かい日が多く、暖炉やヒーターを使う回数が少ないです。


到着するお客様が少なく空港に行くことがめっきり少なくなるこの時期は、ある意味充電期間。


普段できないことをやりたい。


と、思いついたのがオークランドの電車に乗って、一番端っこの町Pukekoheを目指すこと。





時刻表は見ないで行き当たりばったりで行きたい。


ときは6月4日。祝日が絡む3連休初日の土曜日。



「俺は旅に出てくるぜ。止めるなよ、あばよ」と遊んでほしそうにしているグレイハウンドのゆっきーに別れを告げ、まず家から一番近いNew Lynn駅へ。


いつもお世話になっているジムの駐車場に車を預けて、勢いよくホームに向かうと、あれれ。。さよーならー。電車が行ってしまいました。


のっけからバッドタイミング。


次の電車はきっかり30分後。



「週末は30分か1時間に1本だよ」と娘に言われていたのを思い出す。



まあ、いいさ。これも旅のうち。のんびり行こう。なんてったって、今日は行き当たりばったりだからな。



近所のショッピングモールで時間をつぶして、再度ホームに向かう。



さあ、いよいよだ。俺は行き当たりばったりの電車の旅をするんだ。日本では簡単だけど、ニュージーランドはこんなことできないから、俺は今すごいことをしようとしてるんだ。と心の狼が叫び終わった頃、ついに電車が到着。



乗ってみると、孫を連れたおばあちゃん、わいわいやってる学生など、日本のそれと変わらぬ光景。


載せていいようで、自転車を持ってる人もいる。



オール電化した電車はスピードこそもの足りないものの、静かにそしてスムーズに進む。

普段は車での移動のため、車窓の景色がとても楽しい。


太陽きらきら、ぽかぽか陽気で、まだ乗って10分ほどなのにうれしくなってくる。






あっ、あれはイーデンパーク! あそこでオールブラックスが優勝したのはもう5年も前の話かあ~。


あっ、あんなところに公園が! ゆっきーを連れてきて走らせてあげたいなあ。




駅に止まるたびに、電車はふーっと一息ついて、そしてゆっくり扉を開くためのボタンのランプが着く。


去年の暮に法事で行った兵庫県の山里を走っていた電車もこんなだった。



電車に乗って学校に行ったり、仕事をしていた頃は読書や昼寝の時間がたっぷりあったのに、今では車ばっかりで、移動がつまらない。


週明けから電車通勤に切り替えようかなあ。


そんなことを考えているうちに、約20分ほどで、電車はNew Market駅に到着。



ここが分岐点。阪急電車で言えば十三。京浜急行で言えば品川のようなところ。



さて、南に向かう電車に乗り換えよう。



どこかな、どこかな?



ん? Onehunga行きしか見当たらない。



おかしい、、、。



このときようやく時刻表をチェック。



ガーン😨


Long Weekend中、New MaketからPukekoheまではバスで振替輸送。




あああ、そうだった。



おそらく線路工事や点検のためだから、さぼってるわけではないけど、オークランドの鉄道は週末はこういうことをよくやるのだ。



バスに乗るか?



いや、



一度決めた電車の行き当たりばったり旅。



楽しみは次回に残しておこう。



そうして、男はNew Marketで電車を降り、目についた映画館で行き当たりばったりに映画を見たのだった。













ほんのちょっぴり旅の気分を味わえたのは帰路。


New Lynnで降りずに終点のRanuiまで行ってみました。


車では見ることのできない景色が夕陽に染まって綺麗でした。