南太平洋に浮かぶ、人口400万人の“羊の国”ニュージーランドが、世界で最もPeacefulな国!

6月3日の新聞に掲載された記事だが、オーストラリアのあるシンクタンク(Think Tank)、が世界144カ国をリサーチしてランク付けたものだそうだ。

「暴力、テロ、銃、戦争、殺人、恐怖政治、犯罪者の数」などを図った結果、ニュージーランドが世界で一番Peacefulな国となった。

Top 10 most peaceful nations

1. New Zealand
2. Denmark
2. Norway
4. Iceland
5. Austria
6. Sweden
7. Japan
8. Canada
9. Finland
9. Slovenia


2位と9位は同率だ。

そして日本は7位に入っている。 


しかし、この数字を見て不思議に思うのだが、異常な殺人者を排出し続ける日本が10位内にランクインしているのはどういうことだろうか?

ニュージーランドに来てみて思ったのが、「安全な場所とそうでない場所というのは、ある程度はっきりと分かれている。」ということ。 日本と違い、事件の起こりうる場所というのが明確で、「あの地域はやばい。」「夜はあの辺りには行かないほうがいい。」と、ある程度の自己注意を払っておけば危険な目に会う可能性は非常に少ない。

一方、日本という国はどうだろうか?このところ何年も続いているが、「平和であるはずの住宅街や学校や商店街」で、普通の人間と思われていた人たちが殺人を犯し続けている。

未成年による殺人事件も後を絶たない。中学生が小学生の首を切り、学校の前に置いておく。小学生が学校の中で同級生を刺し殺す。etc

核兵器は持っていないし、テロリストの可能性も少ないし、銃は規制されている。けれど、殺人事件は後を絶たない。

でも7位。


ニュージーランドだって、国際的には知られていないが、DVや殺人事件もいっぱいある。
テレビをつければ、殺人、誘拐、脅迫、裁判、、など悪事のオンパレードだ。


だけど1位。



じゃあ、対極にいる国々というのは一体どんな国なんだろうか?


と考えないといけない。


最も平和から遠い国々。


Ten least peaceful
1. Iraq
2. Afghanistan
3. Somalia
4. Israel
5. Sudan
6. Democratic Republic of the Congo
7. Chad
8. Pakistan
9. Russia
10. Zimbabwe


多分、Peacefulの基準が、個人犯罪の危険性よりも、政府や組織による犯罪や暴力(彼らからすると正当な防衛)の危険性が最も高い国々なのだろう。
こういう国では、今日の食事さえも手に入らない人たちが何万人もいるらしい。
宗教の名のもとに殺し合う人たち。国の革命を目指して人を殺せと命令する指導者。そして殺し合いに参加している年端のいかぬ子供たち。
Peacefulな国に住んでいる私たちから見ると、この人たちはテレビの向こうの世界だ。



ゲームという虚構の中にしか、居場所を見つけられない日本の子供たち。
           &
銃を担ぎ砂漠を行く中東の少年たち。
        

この新聞記事を見て、そういう絵が頭に浮かんだ。


一体何が平和なんだ!と安穏としていられなくなる。