ニュージーランド人(Kiwi)はイモが好きで、小腹が減ればイモを食い、
飯の時間になればイモを食い、酒を飲めばつまみにイモを食う、
大げさにいえば、イモで出来た人種である。

もちろんここで言うイモとはジャガイモのことで、その姿カタチを変幻自在に
変えながらファストフードから高級レストラン、家庭料理にいたるまで
ありとあらゆるところに出没している。

レストランや家庭料理では、「茹で、揚げ、蒸し」てと、
必殺3段階調理方で、食卓に登場してくる。
ファストフードでは、身を細くして油に揚げられ「Chips」という名で出てくる。

「フィッシュアンドチップス」という有名な料理があるけれど、
あれは簡単に言ってしまうと、魚フライとイモフライで、
「今日は料理をしたくない」というKiwiの定番夕食メニューである。
特にChipsの量は、わずか1,2ドルで日本人には想像も出来ないほどの量
が出てくるので、それだけで腹がいっぱいになる。

「日本人はコメ、Kiwiはイモ」 が主食である、と誰かが言ったが
それは確かにそういうことなのかもしれない。
日本人も小腹が減ればおにぎりを食べるし、飯のじかんにはご飯を食べ、
酒を飲めば、つまみに餅を食う。(わけはないか、)

しかし、イモとコメの大きな違いは、そいつが体に与える影響である。
アジア人などはコメ食の人種なので、基本的にはやせているといってもいいだろう。
一方、イモを好んで食べるKiwiには、肉をたくさん食うのも手伝って、
「無残」というほど、肥えている人が多い。

片手で気軽に食べるには程遠いマッシュポテトなどに比べて、

油をたっぷり含んだChipsは、「食べれば肥える」ということが分かっていても、
ついつい手が出る「旨い」クイモノである。
Chips