
『さんびきの ちいさい どうぶつ』
マーガレット・ワイズ・ブラウン さく
ガース・ウイリアムズ え
いぬい ゆみこ やく
ペンギン社
どうぶつって言ってますが、どうみても三匹の子熊ですね。
毛がふわふわで、かわいいです。
かわいいどうぶつの絵本はそれだけでもういいですね。
三匹はもりの小さな家にすんでいますが、
人間の世界に行ってみます。
洋服を着ていることが人間の世界の掟なようですので、そうします。
三匹目の洋服はとても洋服には見えません。
表紙にあるかっこうです。
洋服なんて、変で窮屈なものですね。
いや、人間の世界なんて、なんて窮屈で暮らしにくいんでしょうか。
この絵本を読んでちょっと、困ったな。
だって、どうしたってわたしたちは人間じゃないですか。
ふわふわのまるい耳もありません。
人間は窮屈な服を着て、速足で草も木もない街を歩き回り、つまらない仕事をして、自然を壊し、あげくに戦争をしたりすることをわたしは知っています。
子どもたちはそうした世界に責任がありません。
どうぶつたちと同じように。
かわいくて、あたたかい家の寝床ですやすやと眠ればいいのです。
そこには自由があるし、それを絵本で描いていいんです。
そんな世界に近づけないでしょうか。