
『へびのクリスター』
トミー・ウンゲラー
中野完二 訳
文化出版局
洒脱な絵本ですね。トミー・ウンゲラーは多才な人だったんだろうな。昨年の2月に亡くなってしまいました。
感じるのは自由な心ですね。
フランスのご婦人が息子からヘビをプレゼントされます。息子さんは爬虫類研究者だったんですね。
婦人はおどろきますが、ヘビにクリスターと名前をつけてかわいがります。
クリスターは賢く、やさしいヘビに育ちました。
フランスらしいしゃれた生活をしています。
お屋敷で、ベッドで寝ているし、公園を散歩してカフェにも行きます。
奥様は学校の先生をしていました。
学校にクリスターも行きます。
勉強もして子どもたちと遊びます。
最後は奥さんを助けて皆から尊敬される市民になります。
いいことばっかりですね。
楽しい絵本です。
絵のタッチもペンですばやく描いたような軽い感じで、クリスターの緑色と他に赤い色をつかっているだけです。
何か深い意味や、悲しい出来事や、怖い場面や、道徳的な教訓があったりしません。
まあ、クリスターが立派になることが教訓が入っているかもしれないし、ドロボーが怖い子もいるかもしれませんけど、表現としは、洒脱で、軽くて、楽しく、上品なんです。
フランスの貴婦人がヘビを可愛がるということが、自由への信頼を表しているでしょう。
こういう明るい絵本はいいですね。
子どもが活発で利発になりそうな気がします。
子育てしてると気がふさいだり、難しいことを考えたくなかったりしますけど、ヘビのクリスターはさらっと自由の風を家庭に入れてくれます。