
『おじいちゃん』
ジョン・バーニンガム 作
たにかわ しゅんたろう 訳
ほるぷ出版
これは詩だよ。
たまたま、バッハのフランス組曲を聴きながら読んでいましたが、
おじいちゃんと孫の女の子の短いやりとりが、
見開きのページずつにあり。
涙が出そうになった。
孫とおじいちゃんの会話は、
短い間の、つかのまの、夢のような時間にある。
子どもの、世界と一体となったような、
限りなくかけがえのない時間。
おじいちゃんのもうすぐ確実にお別れの時がくる、つかのまの時間。
この二つの無垢な時間の出会い。
でも、女の子のこれからの長い時間の中に、このかけがえのない時間はしっかりと残り続けるだろう。
この絵本を詩だと言ったのは、訳者が谷川俊太郎だからではありません。
それを知る前にそう思ったのです。いや、この絵本が詩でなかったら何でしょう。
時間と共に、いつも風を、大気を、感じました。
この絵本はすごいです。
おすすめします。あまりこういうふうにおすすめしたりしませんから。おすすめです。