はじめまして。この度、七福神の演目に出演させていただきました水野真由里です。普段は、お琴を習ったり、サークル活動をしていたりする大学生です。そのような私が日本カンボジア芸術文化祭に関わり、本当に貴重な経験をさせていただきました。
たった5日間のカンボジアでの生活には、普通に大学生活を送っているだけでは到底味わうことのできないことが詰まっていて、本当に本当に密度の濃い時間を過ごしました。
この旅のメインイベントである、日本カンボジア芸術文化祭。大きなステージ上でカンボジアの方々の演目、プロの方々の演奏で場が盛り上がり、ついにやってきた出番・・・。とても不安で仕方がありませんでした。秋田甚句に合わせ、太鼓をたたき、一人ずつ舞います。本当に気持ちよく演じさせていただきました。私がこのように演じることができたのは、現地や日本のスタッフによるそれ以前の継続した交流、ステージの準備、当日の運営があり、本当に努力されたからだと感じました。そういった活動がなければ、あのような大きな舞台には立つことはできず、舞台が作られることもありません。感謝の気持ちでいっぱいです。
芸術文化祭を終えた翌日、私のサークル等が寄贈した井戸と住民を訪問しました。
去年もほかの方が寄贈された井戸に訪問させていただきましたが、明らかに私自身の気持ちが去年と違います。井戸の寄附金、これは日本ではすぐに消費してしまう額です。しかし、そのお金で井戸を寄贈させていただくことで、何人、何十人という方々が安全な暮らしを送れ、もっと笑顔でいっぱいにさせることができるのかと驚きと嬉しさを感じました。現地の方々が幸せになれば私も幸せになります。この井戸の方々との出会いでもまた気づかせてくれました。国際協力の冊子に載っているようなどこかの国の誰かは、あの国に住んでいるあの人である。わかりやすく言うと、どこかの国の誰かも私と同じように生活があり、感情があり、幸せを感じたり、時には困ったり、怒ったりすることがあるという基本的なことに気づいたのです。
この度のカンボジアでは、ノロドム殿下との晩餐会やそこで感謝状を頂き、レセプションへの参加やシアヌークビル州知事の訪問等もさせていただきました。普通ではありえないことです。本当に感謝状を受け取ってよいのかとも思いました。
大切な感謝状は床の間へ、貴重な経験は自分の心に。
この度の経験を通じて、人と人との交流の大切さが身にしみました。そして、出演者の活動は人の目に入りやすいですが、その場を作る方々の活動にはあまり人の目が届かないということにも気がつきました。私が立った舞台は作り手がいたから、そのような方に出会えたから、存在しています。
大切なことに気づかせてくれたカンボジアでの経験、その機会を与えてくださった皆様に誠に感謝いたします。
目の前にいる人やモノ、それに関わる人、私が生活するには本当に多くの方々が関わっています。出会う方々一人一人を大切に生きていきます。