小野市の「おの桜つづみ回廊」に行ってきました。
加古川の堤防上、約4km、ソメイヨシノを中心に約650本の桜が植えられた桜並木です。
ソメイヨシノもちょうど満開の花見日和で、平日にもかかわらず多くの人が花見を楽しんでいました。
桜の名所としてはわりと最近注目され始めたところのようには思うのですが、その最大の見どころとされているのは水面に映る逆さ桜。
田んぼの持ち主のご好意で、まだ田植えの時期には少し早いにもかかわらず、堤防に接した田んぼに水を張り、水鏡に映る桜を楽しめるようにしてくださっているそうです。
田んぼの手前には少しだけ菜の花も植えられており、色どりを添えています。
訪れたのは11時前くらいで、完全に風がやむことはなく、少し波で揺らいでぼんやりとした感じに映っていますが、それでもなかなかきれいです。
逆さ桜がなくても、青空に緑に果てしなく続く桜のピンクの帯は壮観です。
川寄りから見るとこんな感じで、これでも半分も収まっていないほどに長い長い桜並木で、堤防の幅がかなり広くて、遊歩道の両側に桜並木があって桜のトンネルの中を歩けるようになっているうえに、川寄りには車道も通っていて、車窓からも桜を楽しむこともできる。
川沿いの桜並木というのはどこでも割とよく見ますが、これだけ規模が大きくてきれいに整備されているところはなかなかないのではないでしょうか。
おの桜つづみ回廊の花見を楽しんだ後は、前からちょっと気になっていた浄土寺に行ってみました。
鎌倉時代に建てられた国宝の浄土堂。
大仏様(天竺様)という希少な建築様式で、特に内部の柱や屋根の構造には興味深いものがありました。
浄土堂の中央にはこれまた国宝の阿弥陀三尊立像がいらっしゃいます。
実に堂々としたお姿で、仏像マニアならずとも一見の価値のある阿弥陀様かと思います。
今日は昼間に訪れましたが、夕方、西日が差し込む頃に訪れると、堂内が西日に照らされて、西方浄土からのご来迎の姿のように見えるらしいので、また機会があればそういう時間帯に訪れてみたいと思います。
本堂(薬師堂)。
境内は桜もきれいでした。
鐘楼。
これが京都などのお寺だとかなり人が多いのでしょうけれども、ここはほどよい参拝者数でゆっくり静かにお参りとお花見が楽しめました。
桜つづみ回廊も人は多くても分散していたので混雑しているという感じはなかったですし、お花見はできればこんな風にゆったりと楽しめるところがいいですね。
今年もいいお花見ができました。