山を歩きつつ桜も楽しみたいと思い、近鉄榛原駅からバスで大宇陀の道の駅へ行き、そこから又兵衛桜を観に行き、音羽山を越えて談山神社まで歩いてきました。
道の駅から20分ちょっと歩くと又兵衛桜が見えてきました。
又兵衛桜、健在です。
ほぼ満開? 今年も見事に花を咲かせています。
石垣のきわきわのところに立ち、石垣の下のほうにまで滝のように枝を垂らしている姿が美しいこの桜ですが、よくバランスを保てているなと感心します。
木の間近には近づけないものの、周囲をぐるりと回れるようになっている又兵衛桜ですが、やはり石垣の下から見るのが絵になります。
写真もいろんな角度から撮ってみましたが、結局は前を流れる川の対岸から撮るのが一番美しいかも。
いやあ、立派です。
前に観に来たのは13年前ですが、さらに立派になっているような。
しかし、前に来た時よりもさらに観光地化が進んでいて驚きました。
周りに植えられた花も増えていて、これはこれで華やかで美しくはあるんですが、ちょっとうるさい景色になってしまっているような。
私が又兵衛桜に心惹かれたのは、もっと昔の周りに田畑しかなかった頃の写真を見てからなのですが、もうその頃の風情は失われてしまいましたね。
又兵衛桜を観た後は、川沿いをさらに上流のほうへ歩いていき、経ヶ塚山を目指します。
正面に見える右側の山...たぶん。
農道、林道をしばらく歩いていくと、やがて登山道に。
竜王神社。
ご神木の向こうに小さな祠がありました。
敵陣中央突破!
スギ、ヒノキの植林の中を時折急登を交えて登っていきます。
今日は足元が少し悪くて、滑りやすかったので、慎重に歩きました。
経ヶ塚山、山頂間近。
こんもりと塚っぽい。
経ヶ塚山(889m)に到着。
又兵衛桜から1時間20分でした。
まあまあ広い山頂で、わずかに眺望もありましたが、霞んでいてどこが見えているのかよくわかりませんでした。
経ヶ塚山は音羽山、熊ヶ岳とともに音羽三山の一座に数えられます。
今日は音羽三山のうち経ヶ塚山と音羽山の二座のみを踏破します。
経ヶ塚山から15分ほどで音羽山(851m)に到着。
音羽山は関西百名山です。
眺望はなし。
音羽山からは音羽山観音寺の方へ下ります。
途中にある展望台。
今日はかなり霞んでいますが、二上山から葛城山、金剛山あたりの山々が見えました。
二上山の手前、奈良盆地には畝傍山も見えます。
この展望台のあたりは日当たりがよく、タチツボスミレがあちこちに咲いていました。
ここで景色を眺めながらお昼ごはん。
今日は大宇陀の道の駅で買ってきた柿の葉寿司とブルーベリー大福です。
ブルーベリー大福...
いちご大福には負けますが、ありですね。
音羽山観音寺。
NHKの「やまと尼寺精進日記」のお寺さんです。
この番組、めっちゃ楽しくてよく観てました。
お寺のお三方が描かれた案内板。
急な山道を1km以上登ってこないといけないお寺というお話でしたが、思っていた以上に急な登りで驚きました。
参道入口まで下ってきました。
このあたり、桜やミツマタなど、春の花が里を彩っていて素敵でした。
ここからさらに下っていけばバス停ですが、反対方向、談山神社のほうへ向かいます。
途中にあった不動滝。
多武峰バス停のそばにある屋形橋。
これを渡って談山神社に向かいます。
東大門。
今はマイカーやバスで談山神社そばの駐車場まで行ってしまうため、ほぼ通る人はいなさそうですが、昔はこの門をくぐって参拝したのでしょう。
これが本来の参道ということになるのかな。
何気に現れる重要文化財。摩尼輪塔。
談山神社に到着。
桜はあまりなさそうですが、
入口を入って右側の茶屋の前にたくさんありました。
あとはこのあたり。
談山神社のシンボル、十三重塔と桜。
紅葉が圧巻の談山神社ですが、控えめに桜に彩られた十三重塔もいいものです。
拝殿の吊り灯篭と遠景の桜。
境内にはそれほど桜は多くはありませんでしたが、駐車場周辺にたくさん咲いていました。
桜の向こうに見える山々は音羽三山...たぶん。
今日は又兵衛桜鑑賞、談山神社参拝を含め、6時間弱の山歩き。
このあと、桜井駅行きのバスに乗って帰りました。
経ヶ塚山、音羽山は展望台に下りてくるまでは、特に楽しいところがありませんでしたが、山を歩きつつ桜を楽しむという目的が果たせたのでよかったです。
次はツツジとかですかね。