所用で神奈川県まで行く道すがら、ちょっとだけ箱根を観光してきました。
訪れたのは箱根に数ある美術館のひとつ、ポーラ美術館。
あまり時間がなく、また雨が降り出しそうな天気でもあったので、ここにしました。
仙石原の森の中に溶け込むように佇む素敵な美術館。
入る前からワクワクします。
今は「モダン・タイムズ・イン・パリ 1925-機械時代のアートとデザイン」という展覧会が開かれていました。
第一次世界大戦後、急速に工業化が進む1920年代のパリを中心に、機械と人間の関係、そしてこの時代のアートとデザインを紹介する展覧会だそうです。
この時代に作られた様々な機械とともに、
絵画では、モネ、キスリングに始まり、レジェ、ローランサン、デ・キリコ、ダリ、マグリッドなど...
印象派からシュルレアリスムまで、機械時代の影響が感じられ巣作品が幅広く展示されており、
この時代を代表するアール・デコ様式のデザインとして、ラリックの香水瓶が多数展示されていたほか、ポスターや雑誌の表紙なども紹介されていました。
同時代の日本についても触れており、アール・デコ様式の影響を受けた杉浦非水の手掛けたポスターなどが紹介されていました。
そして、エピローグとして現代作家の作品もいくつか紹介されていました。
こういう視点でアートやデザインを見ることはあまりなかったように思いますが、おもしろいものですね。
あとはコレクション展として「西洋絵画 印象派から20世紀前半のフランス絵画」が開催されていましたが、なかなかいい作品ぞろいでした。
しかも、多くを写真撮影可としているのが太っ腹。
ルノワールの「レースの帽子の少女」。
どこかの展覧会でお目にかかりましたよね。
モネの睡蓮も先日のモネ展で観たものよりも好み。
ゴッホのヒマワリじゃなくてアザミの花。
マティスもありました。
そのほか、レオナール・フジタ(藤田嗣治)の作品が何点かあったのがうれしかったです。
別の展示室では、杉山寧、そしてこの新収蔵のゲルハルト・リヒターの作品なども展示されていました。
ポーラ美術館、とても心地のいい美術館でした。
今回は時間がありませんでしたが、美術館の周囲には森の遊歩道があり、自然を感じながら彫刻作品なども見れるようで、緑あふれる時期など気持ちよさそうです。
近くにあれば、きっと、たまに訪れるお気に入りの美術館になっているでしょう。
ポーラ美術館を出た後は、夕暮れ近かったので箱根神社に寄って箱根散策終了。
芦ノ湖の畔に立つ鳥居の前には、写真撮影待ちの大行列ができていました...(ほぼ外国人観光客)
箱根は外国人にも人気なんですね。