
今日は、丹波市の黒井城跡にこの時期によく見られる雲海を見に行ったのですが、ヘッデン灯して日の出に合わせて登って行くと...おやおや、保月城跡(黒井城跡)は雲海に呑まれてしまっています。

ご来光も拝めず、日の出後しばらくして時折ぼんやりと太陽が見える程度。
これはこれで幻想的な景色ですが、1時間ほど粘ってみたもののほとんど状況が変わらなかったので、今日はあきらめました。
また出直します。

今日は黒井城跡でご来光と雲海を見た後、近くの五台山に登ろうと思っていたのですが、予定を変更して、ささやまの森公園から舩谷山、深山に登ることにしました。

山の北側からのアプローチなので、稜線に出るまでは少し暗い森の中を歩いて行きます。

ところどころ、こういう道標がありますが、道が不明瞭なところが多いので、注意深く歩みを進めていきます。

扇岩。

川原のナツツバキ(奥の保護ネットが巻かれた木)。
高さ15m、幹回り1mとナツツバキとしては有数の大きさなのだそうです。

兵庫・大阪府県境の峠、庫坂峠。
ここからは兵庫・大阪府県境の稜線歩き。

相変わらず道は不明瞭ですが、明るくて気持ちのよい森になりました。

舩谷山(730m)に到着。
眺望もなく、特に見どころのない山のように見えますが...

ここは京都・兵庫・大阪の三府県境の山です。
山を歩いていると県境を歩くことはよくあることですが、三県境となると特別感があります。

ましてや、2府1県境となると日本全国に2箇所しかありませんから希少です。

舩谷山から深山までは京都・大阪府境の緩やかな稜線歩き。
最後、ススキのトンネルを抜けると、

大阪50山、深山(790m)に到着です。
ささやまの森公園から1時間20分でした。

山頂にあるのは深山宮(深山神社)。
なんかちょっと...不思議な神社です。

自衛隊? いえいえ、国土交通省のレーダー雨量観測所だそうです。

ススキに囲まれた山頂からはほぼ360°の眺望。
東には愛宕山や半国山など、京都の山々。

南西方向には六甲山、中山連山、三草山、三田の山々など。

ススキは深山山頂からるり渓方面に多いようですね。
今日、深山、舩谷山へは、るり渓から登って来る人の方が圧倒的に多かったです。
大阪、京都からならそちらのほうが近いし、登山道も楽そうです。

深山宮の周囲にはセンブリがたくさん咲いていました。

淡い紫の花と、濃い紫の蕾の組み合わせがきれいです。

深山でゆっくり眺望を堪能した後は、ピストンで下山します。
ススキの向こうに舩谷山へと続く稜線。
その向こうには多紀連山が見えます。

下山は50分ほど。
ささやまの森公園にある大イチョウには、見上げると銀杏がたわわに実っていました。

下にネットを張って銀杏を回収しています。
これは、漏らさず、傷めずでいいですね。

今日は黒井城跡は思惑が外れましたが、舩谷山、深山は好天に恵まれよい山行になりました。
黒井城跡はまた挑戦してみようと思います。