大団円で完結した「ゴールデンカムイ」。
日露戦争後の北海道や樺太を舞台に、金塊を巡って繰り広げられる和製ウエスタンなサバイバル冒険活劇ですが、物語の中心にアイヌが据えられており、アイヌの生活・文化についてかなり深く紹介されているところも大きな魅力でした。
しかし、ネットで無料で公開されていたものをほぼほぼ一気読みしただけなので、どこまでアイヌについて理解できたのかはなはだ怪しく、そこを補完するためにこの本を読んでみました。
カムイとアイヌの関係、アイヌのルーツ、信仰や伝説、住居、衣服、道具、狩り、そしてグルメ。
マンガに登場するシーンも引用しながら、より丁寧に解説されています。
アイヌ語の部分は難しく、何度読んでもなかなか頭に入ってこないですが、ずっと不思議に思っていたアシリパの”リ”が小文字である理由には納得しました。
これまで何度も北海道を訪れているにもかかわらず、アイヌに触れたことはほとんどありませんでしたが、こんな独特な文化を持つ民族が国内に存在し、それを学べる場所があるのですから、今度また北海道を訪れる時には、二風谷や白老に新しくできたウポポイなども訪れてみたいと思います。
なによりチタタプやオハウなどのアイヌ料理を食べてみたい。