先月、尾瀬でのトレッキング中、すんでのところで雨を免れるということを2日連続で経験しました。
事前に天気予報をチェックして出発を前倒ししたり、道中の空の様子を見てペースを速めたりした結果、難を逃れることができたわけですが、特に道中の空の様子を見て...という部分はほぼ直感であり、難を逃れたのも運の要素が強く、天気を読み切ったというわけではありません。
結果的に間に合わず、ずぶ濡れになっていた可能性もあったわけです。
山での天候の悪化は、時に命にも関わることなので、もっと天気を読む力を身に付けたい。
そんなことを思っていた時に、たまたま見た情熱大陸で雲研究者の荒木健太郎さんが紹介されていたのを見て、読んでみたのがこの本です。
天気を読むことに特化した本ではなく、天気に関して幅広く基礎知識を得るための入門書ですが、写真やかわいいイラストを多用し、難しい気象現象を簡潔に説明していて非常にわかりやすいです。
子供向けっぽくも思える体裁ですが、大人が読んでも十二分に読み応えのある充実した内容です。
特に雲の話は面白い。
空や雲を見て天気の変化を予測することを「観天望気」と言いますが、まずは、この本で得た知識を元に、今まで以上に雲をよく観察することから始めたいと思います。