書店の棚に並んでいるこの表紙の鮮やかな花の写真が目が留まり、手に取ってみたこの本。
ぱらぱらと数ページめくってみて、衝撃を受けました。
なんといっても写真のクオリティが圧倒的に素晴らしい。
道端に咲く、小さな雑草の花を数倍から数十倍に拡大した写真には、複雑な造形や繊細な質感など、肉眼では確認できないような細かな部分が鮮明に映し出されており、普段、気にも留めないような雑草にも深遠な世界が広がっていることを知ることができます。
花の背景を黒にしているのも、花が際立っていいですね。
普通に花のアップの写真を撮っても、背景がごちゃごちゃしていると、細かな部分まで入ってこないことがありますから。
花図鑑は、野外で見つけた花の名前や特徴を調べるをするために使うものと思っていましたが、この花図鑑はこれそのものを鑑賞して楽しめます。
そして、この図鑑で気になった花を、野に出て探してみる...そんな楽しみ方をしたくなります。
続編も出ていたので、あわせて買いました。
こちらは山野草の掲載が少し増えているようです。
さらに山登りで出会う山野草や高山植物を取り上げた続編も期待したいですね。