お盆のお墓参りの帰り道。
いつも、円山公園から八坂さんを通り抜けて帰るのですが、今年はちょっと風景が違っていました。
コロナ禍で観光客が少ないのは予想通りでしたが、本殿横と西楼門を入った正面にある疫神社に時季外れの茅の輪が設置されていました。
本来は、6月末の大祓式と、祇園祭最終日の7月31日の疫神社夏越祭の時に設置されるものなのですが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、3月から設置しているのだそうです。
そして授与所では、これも本来は祇園祭の期間中に頒布している厄除ちまきを期間を延長して頒布していました。
祇園祭の厄除ちまきのほとんどは洛北の農家の人々が1本1本手で巻いて作ったもので、お札や飾りをつけ、祈祷を受けて、八坂神社や各山鉾町で頒布されるものですが、今年は祇園祭が一部の神事を除いて中止となった影響で、例年通りの頒布ができず、困っているそうです。
この厄除ちまき、ささやかながら祇園祭の伝統の支えになればという思いと、そしてこのちまき本来の意味である疫病災難除の願いから、私も一ついただいてきました。
来年の祇園祭の頃まで、玄関に飾っておきたいと思います。
しかし、疫病退散を願ってはじまった祇園祭が、疫病のために中止に追い込まれるとは...
まだまだ先が見えませんが、早期の終息を願うばかりです。