心斎橋、東急ハンズ横のビルでひっそりと開催されている「ザ・大阪ベストアート展
」を覗いてきました。
中之島に建設が計画されている(?)大阪市立近代美術館
に収蔵される予定の大阪市、大阪府が所有する近現代の美術作品のうち、リクエストによって選ばれた上位50点を展示する展覧会です。
国内外、幅広い作家の作品がありますが、海外の作家の作品では、モデリアーニの「髪をほどいた横たわる裸婦
」(第2位)が人気があるようですね。
個人的には特に好きというわけではありませんが、確かに一度見ただけで目に焼きつけられる強烈なインパクトあります。
私はユトリロの「グロスレイの教会」が気に入りました。
日本の作家の作品では、やはり、大阪ゆかりの作家、佐伯祐三のコレクションが人気なんですね。
第1位に「郵便配達夫
」、第3位に「レストラン(オテル・デュ・マルシェ)
」が入っていました。
どの作品を見ても、一目で佐伯祐三と分かる特徴的な線のタッチや重厚な色づかいがいいですね。
ただ、私だけかもしれませんが、「郵便配達夫」は、なぜか乃木希典陸軍大将に見えちゃうんですよね。
だからというわけでもないんですが、私はそれよりも「壁
」という作品の方が好きです。
ほぼ壁と言ってもいいような構図の作品ですが、壁という平面の中に、長い歳月と歴史というものを描き出しているところが見事です。
モダンアートということで、「?」な作品も多いですが、こうして一部の作品を見るだけでも立派なコレクションだということがわかります。
しかし、これだけの作品をきちんとした器の中で公開することができない現状というのは実にもったいないですね。
どないかしてほしいもんです。