天気がよさそうなので海に釣りに行こうと思っていたら、寝過ごしてしまい、こんなところに来てしまいました。
「お山」というのは比叡山のこと。
修学院から雲母坂(きらら坂)を登ってみました。
この道は古くから比叡山と都を行き来する道で、親鸞が六角堂への百日参籠のために下山した道とも言われているようです。
雲母の由来はこのあたりに見られる花崗岩に含まれる雲母のきらきらだそうですが、道は花崗岩もろともかなりえぐれており、両側が壁のようになっているところが長く続いています。
本当にこの道だったのかわかりませんが、もしそうであるならば親鸞の頃からでも800年以上経っているわけで、このえぐれの深さが歴史の古さを物語っているということになりますね。
雲母坂を1時間ほど登ると叡山ケーブルの駅に到着。
そこからは京都市内が一望できます。
こうして見ると京都御所(左の一番大きな緑の帯)って大きいですね。
そして山頂のバス停に行くと今度は琵琶湖(大津方面)が望めます。
で、山頂はというと山の地図には大比叡(848.3m)とあるのですが、バス停付近には特に案内板も見当たらず。
でも、一段高いピークが見えたので多分あそこだろうと思って行ってみると...
テレビ局の施設の傍らの木立に囲まれたこんもりした塚のようなところに、なんだかよくわからない山頂の印がありました。
これは日本○大がっかり山頂ですな。てっぺん取った達成感の欠片も感じられません(笑)
比叡山はピークを目指すというよりも、やはり延暦寺を目指すべきなんでしょうね。
こちらは西塔の釈迦堂。
こちらは東塔の根本中堂。
さすがに延暦寺は広いです。
横川も含めれば、延暦寺を巡るだけでも一日過ごせそうです。
しかし、比叡山延暦寺といえば天台宗の総本山で、天台宗一色なのかと思いきや、山を下りて浄土宗や浄土真宗を開いた法然や親鸞ついても普通に触れているんですね。
寛容というかなんというか、とにかく意外でした。
さて、山を登るとお腹がすきます。甘いものが食べたくなります。
出町柳を経由して山に行くならやはり、これですね。
「出町ふたば」の豆餅。
甘さ控えめで、いい感じに塩が効いていていいですね。
延暦寺に参拝し、豆餅を食った後は、滋賀県側、阪本に向けて下りました。
坂本への道は...ひたすら下りで歩きづらく、特に面白いところはないですね。
坂本の街はそれなりに趣がありますが。
海釣りに行こうと思っていたのに山に登るという真逆の休日の過ごし方にはなってしまいましたが、7月にしては意外に涼しく、気持ちい山登りでした。