比良山系の最高峰、武奈ヶ岳を散策してきました。
というか、山登りですね。
先日、九州で山登りに行きそびれたので、その代わりに^^ゞ
鯖街道沿いにある坊村というところに車を停め、往路は御殿山コースを登って武奈ヶ岳へ。
このコースは武奈ヶ岳への最短コースのようなのですが、登山道に入ると、いきなり杉林の中を行くつづら折りの急坂で、一気に500mほど登ります。
いや、のっけからこれはきついですね。
心が折れそうになります。
しかし、そこを辛抱すれば、周りは次第に杉林からブナの新緑へと変り、坂も緩やかになり、御殿山(1097m)を超えると、西南稜の稜線歩きになります。
どこの山に行っても稜線歩きは気持ちいいですね。
そして武奈ヶ岳山頂(1214.4m)へ到着。
所要時間2時間10分ほどでした。
ここからは琵琶湖の対岸、伊吹山なども望めるということで楽しみにしていたのですが、この日は黄砂の影響か霞んでいて遠くの眺望は今一つでした。
この時期、澄み切った空気を望むのはなかなか難しいですね。
復路は、比良スキー場のゲレンデ跡を降りて、八雲ヶ原から奥ノ深谷の沢沿いに坊村まで下るコースを選択。
ゲレンデ跡はズルズル滑って降りにくいですね。
「雪とスキー板をくれ!」って言いたくなります。
植生の回復とかやらないんでしょうか?
八雲ヶ原の湿原はまだ時期的に早いのか、枯れた草が多く、ちょっと寂しげでしたが、草花の代わりに楽しませてくれたのはアカハライモリたち。
枯れ草にしがみついて、ウネウネしている姿がなんとも可愛らしい。
そういえば、子供の頃、飼ってた時期があったなぁ...
奥ノ深谷、美しい沢です。
下流から吹き上げてくるひんやりとした風を受け、沢のせせらぎの音を聞きながら歩くのもまた気持ちいいものです。
道端では石楠花も見頃を迎えていました。
芦生杉にも出くわします。
この沢沿いのコース、最初は坂も緩やかで、時折沢を右左と渡りながら軽やかに下れます。
しかし、これで穏やかにフェードアウトできるのかと思いきや、最後に沢から離れ、山の斜面を舐めるように逆バンクの細い道をしばらく進んでから、つづら折りで急坂を一気に下りるという難関が待っていました。
最後にこれは脚にきます。
そこを無事降り切れば、あとは林道を下るだけ。
林道沿いでは、白い花をたくさんつけた木(ミズキかな?)や藤の花が目を惹いていました。
所要時間合計6時間。
休憩時間を除けば、歩いていた時間は実質5時間弱。
山と高原地図のコースタイムで計算すると7時間ほどのコースでしたので、それよりはかなり速いペースで歩くことができました。
1,000m超級の山登りは久々だったんですが、まだまだこれくらいなら体力的に問題ないようです。
(過信は禁物ですが...)
武奈ヶ岳、変化に富んだいい山でした。
また違う季節に訪れてみたいです。