
奈良県天川村の洞川(どろがわ)に行ってきました。
霊峰大峰山の麓にある洞川には鍾乳洞からこんこんと湧き出る「ごろごろ水 」という名水があります。

「ごろごろ水」は誰でも汲めるよう、採水場というのがありまして、これが実にシステマティック。
300円を払って駐車場に車を止めると、後ろの柵に沿ってパイプが通してあり、各駐車スペースごとに取り付けられたレバーを操作すると水が出てくるようになっています。

こうしてポリタンクやペットボトルに水を注ぎ、満タンになったら、そのまま移動距離ほぼゼロで車のラゲッジルームに乗せることができるというわけです。
それにしても、ミネラルウォーターの人気ってすごいものですね。
お盆の週とはいえ、平日なのに駐車スペースは8割方埋まっており、車のナンバープレートを見ると大阪のナンバーがほとんど。
みなさん、大量に採水してました。
なお、この「ごろごろ水」の源である五代松鍾乳洞へはこの採水場からモノレールに乗って見学に行くことができます。
ただし、当日受付で予約する必要があるとのこと。
一度に見学できる人数に限りがあるため、混み具合によってはけっこう待たされることになります。
そのかわりと言っては何ですが、洞川にはほかにも鍾乳洞があり、温泉街のすぐそばにある面不動鍾乳洞であれば予約もなく気軽に見学することができます。

面不動鍾乳洞へは坂道を10分ほど登らなくてはなりませんが、五代松鍾乳洞と同様、モノレールで登ることもできます。
モノレールと言っても、みかん山で使うようなモノレールなんですが、これはこれでなかなか乗る機会もないものですので、遊園地気分で乗ってみるのもいいのではないでしょうか。
(帰りはバックで下っていくのでなかなかスリルがありそうです^^)

鍾乳洞の入口は展望台にもなっていて、洞川の温泉街の街並みを見渡すこともできます。
山と山に挟まれたこじんまりとした街並みですね。

鍾乳洞の規模は、秋芳洞などとは比べ物にならないくらい小規模なものですが、それなりに神秘的な雰囲気を味わうことができます。
(半分はライティング効果かもしれませんが...)

この時期、洞窟の冷気は暑気払いにも最適です。
(ただし、坂を登ってきて汗をかいたまま入ると風邪をひくかも^^;)

面不動鍾乳洞からは温泉街へまっすぐ降りるルートのほか、洞川周辺を散策するルートもあります。
そのルートの1つを辿ると、龍泉寺に出ます。

この龍泉寺は大峯山寺の護持院の1つだそうで、境内にある泉は大峯山第一水行場となっており、今でもここで水行を行っているそうです。
ここをはじめ、洞川の街では至る所に修験者の町という風情が感じられます。

散策で一汗かいた後は洞川温泉へ。
十数年前に入ったことがあったような気がするんですが、うーん、こんなにカルキーだったっけ?
ちょっとがっかりでした。