思考の整理学 (ちくま文庫)/外山 滋比古- ¥546
- Amazon.co.jp
この本、23年前に出版されたものなんですが、つい最近、ミリオンセラーの仲間入りを果たしたそうです。
なんでも、元々20年で17万部売れていたロングセラーだったそうですが、”もっと若い時に読んでいれば...”というキャッチコピーを帯にして販促をしかけたら火が点き、その後”東大・京大で一番読まれた本”というキャッチコピーに変えたらさらに火が付き、一気に100万部を突破してしまったということのようです。
というニュースを見て思い出したんですが、この本、Amazonの新書・文庫のランキングで常にTOP100に入っていたのが気になってだいぶ前に購入していたんですよね。
そこで書棚から引っ張り出してきて読んでみたのですが、なるほどいい本です。
人は常にいろいろなことを考えながら生きていますが、”考える”ということについて考えることは案外少ないものです。
学校教育においてもそうです。”考える”ということについて教わることはほとんどありません。
それゆえに、現代人の多くは、考え方、考えのまとめ方というものを我流で身に付けざるをえないわけですが、この本は、その”考える”ということについて多くのヒントを与えてくれます。
ハウツー本、自己啓発本のような体裁はとらず、著者自身が考えたことをエッセイとしてまとめているというレベルにとどめているため、あたりが柔らかいのもいいですね。
確かに”若い時に読んでいれば...”と思う本です。