できそこないの男たち (光文社新書)/福岡伸一- ¥861
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「生物と無生物のあいだ
」の福岡氏の著書。
今度は、雄と雌の遺伝子的なお話です。
生命の基本は女であり、男は間に合わせで作られた遺伝子の運び屋に過ぎない。そして、無理やり作り変えられたその体の構造には様々な不整合が生じており、生物学的にも弱い存在である...
という、男にとってはまことに切ない話なんですが、小難しい分子生物学の話を、ただわかりやすく説明するだけではなく、生命の壮大な歴史を物語る叙事詩のように魅力ある読み物に昇華する福岡氏の筆力には脱帽です。
科学の本を読んだのに、そんな読後感をあまり抱かせないんですから。
P.S.
子供の頃不思議に思っていた肛門からチ○コの先へと続いている線の謎が解けてすっきりしました(笑)