ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)/宮部 みゆき- ¥700
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ブレイブ・ストーリー (中) (角川文庫)/宮部 みゆき- ¥700
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ブレイブ・ストーリー (下) (角川文庫)/宮部 みゆき- ¥740
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宮部みゆきさんが書いた和製ファンタジー小説。
新作RPGの発売を小遣いをためて心待ちにしている普通の小学生亘。
そんな亘に、突然、父親が離婚を宣言して家を出ていき、母親がそのショックからガス栓をひねるという辛い出来事が起こります。
そして、こんな運命を変えたいという亘の思いが、”幻界(ビジョン)”への扉を開きます。
”幻界”は現実世界に生きる人の想像力によって作られると言われる場所。
RPGの好きな亘の想像力が作り出した”幻界”はRPGそのものの世界です。
しかし、その”幻界”を旅するうちに、亘はゲームのプレイヤーとして楽しむのと、実際にその世界の冒険者となることがまるで違うことに知らず知らずのうちに気づき、やがて本当に大切なもの、真の勇気とは何かを知る...そんな物語です。
前半の現実世界での両親の離婚話のくだりはキツイ内容で、少年少女を対象とした場合にこの前振りはどうよと思わなくもないですが、”幻界”を旅する部分は、爽快なファンタジー。
ちょっと前に読んだ十二国記とは世界観も主題も全く異なる対象的な作品ですが、それぞれに魅力的な作品ですね。