仁川百合野町のシバザクラ。
鮮やかなピンクに彩られたこの場所は、かつて13戸の家屋を飲み込み、34名が犠牲となった阪神淡路大震災最大の地すべり被害の発生した場所です。
シバザクラはその跡地、地すべり対策を施した斜面の一部に、地元の方々が数年前から植えられているそうです。
このシバザクラの斜面の下には「地すべり資料館 」があり、当時の被害の状況や、その後施された地すべり対策等の資料が展示されており、自由に見学することができます。
久々の好天となったこの日、シバザクラの噂を聞きつけてきた人々で賑わっていましたが、この「地すべり資料館」にも多くの人が立ち寄っていました。
住宅街の最奥にあり、時とともに忘れ去られそうなこの場所ですが、シバザクラが震災の記憶の風化させないために一役買っているというわけですね。