しゃばけ (新潮文庫)/畠中 恵- ¥540
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最近、”妖(あやかし)”ものが流行りなんでしょうか?
”妖”をテーマにした小説やアニメをよく見かけます。
この「しゃばけ」もそんな”妖”ものの代表的な作品です。
主人公はちょっとしたことですぐに床に伏してしまうような両親も将来を憂う病弱な江戸の大店の若旦那です。
しかし、なぜか”妖”を見ることのできる能力を持っています。
若旦那を甲斐甲斐しく世話する2人の頼もしい手代も人の姿をした”妖”ですし、若旦那の部屋にはその他にも様々な”妖”が居つき、寄りつきしています。
そんな若旦那が、ある夜、人殺しに巻き込まれ、それをきっかけに発生した連続殺人事件を”妖”たちと解決していくわけですが、普段の生活では頼りになる2人の手代がいざという時には意外と頼りなかったり、逆にひ弱な若旦那がいざという時には意外と胆力があったり、出てくる”妖”たちがおどろおどろしいというよりも愛嬌たっぷりだったりと、適度に間の抜けた感じが面白く、軽い読み味で気軽に楽しめます。
怪談というよりも日本版ファンタジーですね。
P.S.
この「しゃばけ」、今週土曜日にドラマでやるそうです。
11月24日(土) 21時~23時10分 フジテレビ系全国ネット