水口憲哉
魔魚狩り―ブラックバスはなぜ殺されるのか
この本、妙に売れているみたいです。
例の特定外来生物被害防止法へのブラックバスの指定に関して、環境省特定外来生物諮問委員で東京海洋大学教授の水口憲哉氏が書いた本です。
この本ではなぜブラックバスが悪玉にされるのかということを、今までにない(というか一般にはほとんど取り上げられなかったような)切り口から論じており、今の1億総ブラックバス叩きという現状を批判しています。
面白いのは、著者自身はバス釣りをたしなまないということ。
それにブラックバスの駆除に全面的に反対しているわけでもありません。
にもかかわらず、このような批判を展開するのはなぜかというと、そこにはバスをスケープゴートにしたい人々がおり、さらにその裏側には様々な問題や茶番があるということなのです。
もちろん、著者の言うことがすべて正しいというわけではないとは思います。
多分に主観が入るであろう問題なので、考え方は人それぞれだと思います。
しかし、こういう話を知っているか知らないかで、この問題に対する見方はガラリと変わる可能性もあります。
バス釣りをする人にもしない人にも一読の価値です。
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