Oracle 9i DatabaseのStandard Editionにおいて、Database Configuration Assistantを使って自動アーカイブを設定したデータベースを作成しようとすると
ORA-00439 feature not enabled:Managed Standby
が発生します。
これは、DBCAがEditionの区別をしていないことが原因。
自動アーカイブを指定するとDBCAはStandard Editionであろうが、Enterprise Editionであろうが、LOG_ARCHIVE_DEST_1という初期化パラメータを設定します。
しかし、このLOG_ARCHIVE_DEST_1はEnterprise Editionでしか使えないパラメータであるため、Standard Editionの場合はデータベース作成時にエラーになってしまうのです。
そのため、Standard Editionの場合は、[すべての初期化パラメータ]を表示して、LOG_ARCHIVE_DEST_1を空白にし、LOG_ARCHIVE_DESTにアーカイブ先をフルパスで記述しなければなりません。
ただ、この時、横着してLOG_ARCHIVE_DEST_1の記述内容をそのままLOG_ARCHIVE_DESTにコピーすると、
ORA-16032:parameter LOG_ARCHIVE_DEST destination string cannot be tranclated
ORA-09291:sksachk:invarid device specified for archive destination
という別のエラーが発生します。
これはLOG_ARCHIVE_DESTではLOG_ARCHIVE_DEST_1のような
'LOCATION={ORACLE_BASE}\oradata\{DB_NAME}\archive'
という形式の記述が許されないからです。
LOG_ARCHIVE_DESTの場合は、単純に
{ORACLE_BASE}\oradata\{DB_NAME}\archive
というふうにアーカイブ先をフルパスで記述しなければなりません。
なお、DBCAで自動アーカイブを設定すると後が楽ではあるのですが、データベースの作成が遅くなるというデメリットもあります。
そのため、データベースを速く作成したいのであれば、面倒ですが、一旦非アーカイブログモードでデータベースを作成し、データベース作成後に自動アーカイブに切り替えたほうがいいようです。